海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
テレビ朝日と東映による“シン・時代劇ドラマ”「君とゆきて咲く~新選組青春録~」(水曜深夜0時15分、一部地域を除く)で土方歳三を演じる阪本奨悟さんと、山南敬助を演じる永田崇人さんにインタビュー。歴史ファン、新選組ファンからも人気の人物を演じることへの思いなどを聞いた。
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阪本さん:別の作品でも、土方と深く関係がある役を演じているので、今度は土方を演じることができるのか!と、とてもうれしかったです。
永田さん:NHKの大河ドラマ「新選組!」で堺雅人さんが演じていた山南が好きだったので、僕もオファーをいただけて率直にうれしかったです。
阪本さん:すごくプレッシャーでした……(笑い)。
永田さん:僕はそこまでかなぁ。これまでの新選組を扱った作品とはまた全然毛色の異なる作品ができると思っていたので。実際、監督とお話して役を固めていく中で、いわゆる“山南像”とは違うところに行き着きました。山南は“新選組の良心”と言われるほど優しい人物だったそうですが、今回はそんな優しさはありつつ、一生懸命やるけどなんか抜けている、みたいな可愛らしい部分のあるキャラクターになりました。でも、土方のプレッシャーは重いよね(笑い)?
阪本さん:そうだね……“鬼の副長”と言われるほど威厳のある人物なので、威厳をちゃんと表現できるように心掛けています。演じるにあたり、土方の史実も振り返って挑みました。
阪本さん:感慨深いですし、今回土方を演じることで新たな発見があったんです。新選組副長になった土方は、昔からのメンバーの前では素を見せられるのに、新選組のため鬼にならざるを得なかった。二つの側面を持ち合わせている人物だと思いました。別作品の役の理解も深まる相乗効果が生まれつつあります。
永田さん:そうなんです。若いキャストが多い現場なので、奨悟がいてくれて助かってます。昨日も一緒にご飯に行ったよね!
阪本:崇人とは本当にしゃべりやすい。あと、現場の空気作りもうまいんです。僕はそれが苦手だから助かっています。
永田さん:これまでいっぱい厳しい環境の現場を体験してきましたが、個人的には厳しい環境からはクリエーティブなものって生まれないと思うんです。人って怒られると脳が萎縮してしまうらしいですし、やっぱり誰もが意見とかも言いやすい現場が一番じゃないですか。なので、年上としてこの現場では頑張っています。
阪本さん:もっくん(杢代和人さん)とか11個下なので、ほぼ一回り下ですよね(笑い)。自分の小さかった頃を思い出します。でも、カメラの前で一緒に芝居をしたら、年下とかは関係ないと思うので、同じ役者として向き合っています。
永田さん:新選組がいよいよ始まる!という感じのお話になっているので、楽しみにしていただきたいです。あとは、山南が太鼓を頑張っておりますので、ぜひご注目を(笑い)!
阪本さん:みんなで一つの方向を向いている感じがしますが、これから内部の争いなどが始まっていくので、振り返ってみればあの頃は輝いていた……みたいな青春を目に焼き付けていただければ。
ドラマは、手塚治虫の隠れた名作といわれるマンガ「新選組」(1963年)の実写化。架空の若き隊士の鎌切大作(前田拳太郎さん)と深草丘十郎(奥智哉さん)が、時代の波に翻弄(ほんろう)され、過酷な運命をたどる青春群像劇だ。「斬新な殺陣」「流麗な剣舞」など、これまでの時代劇にはない要素を取り入れた“シン・時代劇”と銘打っている。4月から2クール連続で放送中。
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