薬屋のひとりごと
第13話 外廷勤務
12月27日(金)放送分
講談社の絵本をショートアニメ化する企画「アニエホン」が5月10日にスタートし、第1弾として人気絵本「はりねずみのルーチカ」がアニメ化されたことが分かった。「アニエホン『はりねずみのルーチカ』」として、同日放送・配信をスタートした。
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「はりねずみのルーチカ」は、かんのゆうこさん作、北見葉胡さん絵の10年以上のロングセラーを誇る人気絵本シリーズ。2013年に第1巻が刊行された。フェリエの国の元気なハリネズミの男の子・ルーチカが、不思議な生き物たちと仲良く暮らす姿が描かれている。
アニメは、「うっかりペネロペ」の第4シリーズなどを演出する沼口雅徳さんが監督を務め、「映画 すみっコぐらし」シリーズ、「アグレッシブ烈子」などのファンワークスが制作する。篠田みなみさんがルーチカ、雪深山福子さんがもぐらのソルをそれぞれ演じ、ほたかけるさんがナレーションを担当する。
アニメは約30秒のショートバージョンと約3分のロングバージョンを制作。ショートバージョンはテレビCMとして放送され、ロングバージョンはウェブで公開された。英語字幕版も公開された。同作は、6月9~15日に開催されるヨーロッパのアニメコンテンツマーケット「MIFA」でのブース出展、ステージでのプレゼンテーションなどを予定している。
「はりねずみのルーチカ」の制作に携われる機会をいただけたこと、とても感謝しております。かんのさんと北見さんの二人で、長年かけて素晴らしくすてきな世界を築いていらっしゃるので、身が引き締まる思いで、映像化をお引き受けしました。制作にあたっては、原作の持つ温かい空気感を損なわないように気を付けながら、キャラクターたちの魅力を最大限に引き出し、生き生きとそこに存在するような表現を目指しました。スタッフ一同の熱心な協力のおかげで、良い作品ができたと思っております。ぜひご覧いただき、原作の魅力を新たな形で感じていただければ幸いです。今回はショートアニメーションとして制作しましたが、このシリーズがさらに発展していくことを心から願っております。
「はりねずみのルーチカ」を書き始めたのは2011年。震災で悲しみの中にいる人たちの心に、小さな灯(あか)りがともるような物語が書けたら……そんな思いから生まれました。2013年に第1巻を出版して以来、きょうまで書き続けてきましたが、まさかルーチカたちが生き生きと動き出す日がやってくるなんて。あの頃の自分に教えてあげたら、きっと目を丸くして驚いたことでしょう。完成したアニメ作品は、温かく、美しく、優しさに満ちあふれ、原作の世界を大切にしながら創ってくださったことが伝わってきて、胸がいっぱいになりました。アニメ作品の「はりねずみのルーチカ」も、どうかたくさんの人たちに愛されますように。
この物語を描き始める時、はりねずみのルーチカが暮らす世界はどんなところなのかしらと想像を膨らませました。少しだけ不思議な森、自分とそっくりな形の籠を持つルーチカ、シャベルを肩掛けしたもぐらのソル、などイメージが次々と広がったことを思い出します。よもやその子たちが動き出すなんて! 感動と感謝の気持ちでいっぱいになりました。温かなナレーションと美しい音楽の中、愛らしい声と仕草でちょこちょこ走り回っている様子は、本当に可愛らしいです。思いやりにあふれたルーチカの世界をそのままに再現してくださったアニメ作品「はりねずみのルーチカ」。多くの方々に楽しんでいただけましたら幸せです。
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