ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
特撮ドラマ「ウルトラマン」シリーズの「ウルトラマンブレーザー」の映画「ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突」のブルーレイディスク(BD)、DVDが7月24日に発売される。発売を記念し、特殊怪獣対応分遣隊「SKaRD」の主力巨大兵器である、23式特殊戦術機甲獣、アースガロンの声優を務めた石田彰さんが「ウルトラマン」シリーズのイメージや、テレビシリーズの収録の裏側、映画の見どころを語った。
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今も一緒だと思いますが、自分が小さい頃も「ウルトラマン」シリーズは、子供たちの間で共通認識としてありました。リアルタイムで見ていたのは「帰ってきたウルトラマン」や「A」、「タロウ」、それから「マン」や「セブン」は再放送で夢中になりました。そうしたシリーズがアップデートを繰り返しながら今も続いていること自体がすごいですし、まして、かつての自分が憧れた「ウルトラマン」シリーズに、今度は送り手として関わることができるなんて……。それはとても光栄なことですし、番組が終わった今も本当に良かったと思っています。
僕が見ていた頃の防衛隊は、メカの飛行機で怪獣と戦っていたのですが、「ウルトラマンブレーザー」では、ロボット怪獣だと伺いまして、「これが現代のウルトラマンの世界なんだな」と驚きました。アーくんの声を演じさせていただいた際、設定としては合成音声で話すAIなので、普通の人間の感情とは違うんだろうなと思って演じていました。最終的な声のニュアンスについては、初回の収録時にメイン監督の田口清隆監督にお話を伺いながら、監督のイメージに寄せていきました。状況的には切羽詰まっていても、感情は常に一定のラインを保っていてブレない。そういったところに軸を置き、しゃべり方自体は、割と落ち着いた雰囲気で演じたつもりです。
アーくんが、テレビシリーズの最終回で重要な役割を担うことは事前に聞いていました。収録が進む中で、最終回の台本も読んで結末も把握していたのですが、その裏側を念頭に演じたつもりはなく、その都度、アーくんが取捨選択をした上で、正しい判断をしていたことが伝わればと思っています。V99に対しては翻訳家みたいなスタンスで、ドバシとエミが対峙(たいじ)して緊張感漂う中、重大な決断をしなくてはいけない瞬間へ向けてのカウントダウン、危機感を煽るような意識で「恐怖、恐怖……」のアフレコをしたのを覚えています。
最後、ヴァラロンを倒した後の「やりました!」のせりふは台本にはなくて、監督からのリクエストで、あまり感情が盛り上がりすぎず、ちょうどいい塩梅(あんばい)を探ってせりふを入れました。アーくんは、SKaRDの面々とずっと一緒に行動してきて、メモリーに蓄積された行動パターンから、今の選択肢を導き出したとは思うのですが、彼自身も争いを回避できことは、きっと喜んでいるはずです。そういう実感がありますね。
主人公のゲント隊長には妻子がいて、テレビシリーズからゲント隊長の家庭的な一面が描かれているのが、すごく新鮮だと思って見ていました。まさに今の時代だからこそ、取り上げるべきテーマだと言えるのではないでしょうか。今回の劇場版でも「家族」に焦点が当てられていて、改めて「ブレーザー」の大事なテーマであることを再認識しました。
テレビシリーズにもたくさんの見どころがありますが、スケールの大きな展開は劇場版ならではだと思います。「ウルトラマンブレーザー」のアクションも、「すごい! ここまでやるか!!」と思わせる迫力あるシーンの連続で、特に国会議事堂が破壊される場面は特撮作品の醍醐味(だいごみ)ですね。ゲント隊長やSKaRDの面々、そしてアーくんの活躍と、既に劇場でご覧になった方も繰り返し見ることで楽しさが増すと思いますし、より深く噛み締めるものがある作品だと思っています。
「ウルトラマンブレーザー」は、「ウルトラマン」シリーズ史上初めて、防衛チームの隊長が主人公となる。地球からはるか遠くの天体・M421からやってきた新ヒーロー・ウルトラマンブレーザーと一体化した特殊怪獣対応分遣隊・SKaRDの隊長・ヒルマ ゲントが、隊員たちと共に怪獣と戦う姿が描かれた。
「仮面ライダードライブ」のハート役などで知られる俳優の蕨野(わらびの)友也さんが妻子を持つ30歳の主人公・ヒルマ ゲント、搗宮姫奈さんがヒロインのアオベ エミ隊員をそれぞれ演じ、「ウルトラマンZ」などの田口清隆さんがメイン監督を務め、「ウルトラマントリガー」などの小柳啓伍さんがメイン脚本、田口監督と小柳さんがシリーズ構成を担当した。テレビ東京系で2023年7月~2024年1月に放送された。「ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突」は2月に劇場公開された。
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