はたらく細胞!!
01「たんこぶ」
12月13日(金)放送分
電撃文庫(KADOKAWA)の人気作が原作のテレビアニメ「魔法科高校の劣等生」の第3シーズンが4月5日午後11時半からTOKYO MX、BS11ほかで放送される。2014年にテレビアニメ第1シーズンが始まり、10周年を迎える人気シリーズ。第3シーズンは、ダブルセブン編、スティープルチェース編、古都内乱編の3部構成で、 司波達也、司波深雪が2年生となり、第2シーズン「来訪者編」にも登場した桜井水波が本格的に登場する。放送を前に、達也役の中村悠一さん、深雪役の早見沙織さん、水波役の安野希世乃さんに、第3シーズンや10周年への思いを聞いた。
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中村さん 第1シーズン、第2シーズンの間に劇場版がありましたが、テレビシリーズとしては期間が空いていたので、第2シーズンの時に、これって第3シーズンですか?と第2シーズンをやった気になっていた人も結構いたんですよ。第2から第3シーズンは速いペースで、スムーズに進んでいる印象があります。
早見さん 中村さんがおっしゃる通り、本当にありがたいことに、ここ数年は「魔法科高校」のいろいろな作品に関わらせていただいていて、「魔法科高校の優等生」もありましたし、ここ数年はずっと共にいるような気持ちでいました。今回のシーズンは、達也と深雪の学年も上がり、ここから新しい気持ちで臨んでいます。
安野さん 最初に水波の役をいただいたのはゲームで、アニメは第2シーズンからの登場でした。第2シーズンで、動いている水波を見られるのがうれしかったですね。それからもう4年もたっていることにびっくりしています。作品のイントロダクションを読むと、1年間の出来事がすごく盛りだくさんで、怒涛の学園生活ですよね。第3シーズンも盛りだくさんの内容になっています。
中村さん いろいろな見方、面白さがあるのですが、その中でこういう楽しみ方が一つあるんだと気付きを得られたのが、第1シーズンの温泉に入るお話だったんですね。基本的に男子が映らないんです。第1シーズンは小野(学)監督でしたが、小野監督の本領を見た気がします。それまでも、魅力的な演出、見せ方はあったのですが、あそこは特にキャラクターの魅力の見せ方が半端ないんです。キャラが多いので、それぞれの見せ方が上手じゃないとハマりにくいとも思うのですが、そこがうまくできる監督がこの作品に向いているんだろうなと思っていて、オンエアで見た時にすごくそう感じましたね。
早見さん 第3シーズンで2年生に上がることも加味すると、やっぱり第1話ですね。すごく覚えています。特に序盤はお兄様のせりふが難解なんです。学園生活にとどまらない、ものすごいスケールの作品が始まるぞ!というドキドキ感がありました。第1シーズンに九校戦が描かれましたが、今回もまたあるので、2年生になって、こんなことが起きる!と楽しみながら見ることができると思います。
安野さん 水波としての初めてのお勤めだった護衛ですね。達也様がビルの構造を一瞬で把握して、すごさを見せつけられましたし、アクションシーンもすごくて、ハリウッド映画もびっくりです。その後、正式にいとことしておうちでお世話になることになる一連の流れがうれしかったです。水波としては、ジェットコースターのようですが。
中村さん 達也は、口調や性格もあって、元々偉そうではあるんですけど(笑い)。本人は偉そうにしているつもりはなくて、落ち着いているから、そう見えるところもあります。これまで、1年生、一番下として生徒会と関わってきましたが、今回は1年生という後輩が出てきて、演じている中で変化を感じていました。どれくらい上で言えばいいのか? あまり上からでもな……。この立場だからどうなんだろう?という案配を考えていました。第1シーズンが始まってから10年たっていますし、僕も10年分の年を取っているから、下に対してしゃべる感覚が10年前とは違うわけで、そこを出さないようにしなきゃいけない。新1年生は、僕の年齢に合わせてキャスティングをしてくれているわけではない(笑い)。若い子たちが入ってきたりしているので、難しいなと感じています。
早見さん 後輩に翻弄(ほんろう)される深雪がちょっといいんですよね。司波兄妹は完成されたところがあって、揺るぎないものを持っています。二人のパーソナルスペースに対してグッと入ってくる人はそこまで多くないのですが、そんな中で深雪がちょっと動揺したり、後輩に対してどんなふうに関わったらいいのかな?とあたふたするシーンもあったりして、第3シーズンならではです。
安野さん 水波としては、二人を偉大なる存在として見ていて、二人の世界に触れないように少し離れたところから見守って、心をちょっとソワつかせています。水波のりりしい表情も初めて見ました。いろいろな表情が見られそうです。
早見さん みんなで収録するのは久しぶりでしたね。
中村さん 第3シーズンは、懐かしい人もよく出てくるイメージがありますよね。新しい人もいますが、現場的にすごく変わった感じじゃなくて、新規で入ってくるキャストの方たちは、大変なのかもしれません。
早見さん 今回は、大人の方も多いですね。暗躍していたあの方が!と大人同士の会話がこれまでより多い印象があります。
安野さん 第1話の収録の時、人数が多くて、第2シーズンで参加した話数では、皆さんと多く顔を合わせる収録ではなかったので、今回そろい踏みという印象でした。これが魔法科高校か!となっていました。
中村さん 第1シーズンは説明も多く、どういう理屈の話をしているか分からないと伝えられないので、調べないと伝わらないと思いながらやっていました。普通に生活していて分かる範囲ではない用語も多いので、そういった難しさがありますね。深雪が完全に聞き手に回っていることを私は懸念しています(笑い)。
早見さん お兄様は技術者ですから(笑い)。私にも少しあるんですよ。長いワードをどこで区切っていいのか分からなくて、現場で聞いています。九校戦の競技名も難しくて、難しい用語もあるので、複雑ですよね。
安野さん 専門用語は何だろう?と都度調べて、やっとふんわり分かるようになったら、今度はお話が難しくて……。大人同士の思惑のぶつかり合い、駆け引きに巻き込まれていきますし、ハイパー高校生ですよね。
安野さん ツーカー感といいますか、分かりきっている関係ですよね。深雪様としては、外部要因に対して不安になられることもありますが、達也様に対する絶対的な信頼は揺らがない。達也様からの深雪様への慈愛も鉄壁です。さりげない1シーンの所作からも、深雪様のためを思っていることが伝わってきます。掛け合いから、ものすごく大きな愛を感じています。
中村さん 達也としては、家のことよりも何よりも深雪を第一に考えているので、そこを大事にしなければいけないポイントとして演じさせていただいています。演出上、第三者から見た時の見え方も表現されていて、シーンごとに仲のよさの表現を少し切り替えなければいけないこともあります。
早見さん シーンによって見え方も変わってきますし、周りがドキドキしちゃうようなシーンもありますよね。お兄様は“安心安定”で、第1シーズンの時から中村さんが全くブレずにマイクの前に立ち続けてくださっているからこそだと感じています。私は絶大なる安心感を持って収録させていただいています。「優等生」の時は、お兄様がいない状態での収録でそれが新鮮で「お兄様いてください!」という気持ちもあったのですが、今シーズンもお兄様がどっしりといてくださって、安心感があります。「優等生」は同級生との密接なやり取りが描かれていて、それはそれで楽しかったのですが。
中村さん あっという間でしたね。第1シーズンの最初から出ていたキャラクターが引き続き出ているのがすごく大きいですね。学校のお話を地続きでやっているから、10年前に若手だった方と久々に会って、すごく成長して現場にくるので、空気感が変わっていると感じたこともありました。
早見さん あっという間な気もしますが、思い出すとすごく前のような気がしたりして、不思議な気持ちですね。アフレコが始まってから、劇場版やゲーム、イベントなどたくさん活動させていただく機会がありましたし、気付けば築かれた絆があります。“きず”“きづ”ばかりで、ラップみたい(笑い)。
安野さん 10年は長いですよね。私は途中からの参加ですが、10年も走り続け、今も最新作があり、関わる期間がそれだけ長い作品というのは、声優冥利(みょうり)に尽きると思います。まだ映像化されていないエピソードもありますし、今後も楽しみです。
中村さん ゲームやコラボなどさまざまなコンテンツを皆様にお届けしながら、この第3シーズンを迎えることができました。これまでずっと見てくださった方、新たに作品に触れる方も皆さん、楽しんでください。楽しんでもらえる第3シーズンになっていると思います。
早見さん いよいよ第3シーズンが始まります。学年が変わったことで、司波兄妹もこれまでとは違う歩み方をしていくと思います。ただ、二人はブレません。新しいキャラクターもたくさん出てきますし、大きな物語をまた楽しんでいただければうれしいうれしいです。LiSAさんがオープニング主題歌をご担当されますし、第1シーズンから見ている方は熱い気持ちになるはずです。ここから見ていただく方もぜひ楽しんでください!
安野さん 水波は、第3シーズンから新入生としてしっかり物語に関わらせていただくことになりました。緊迫するシーンもあれば、深雪様と和めるシーンもちらほら描かれていて、いろいろな楽しみを見つけていただければうれしいです。本当に見どころ盛りだくさんです!
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