俳優の堺雅人さんが主演を務める日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系、日曜午後9時)。阿部寛さん演じる警視庁公安部の野崎守のバディー・新庄浩太郎を演じている竜星涼さん。暴走気味の野崎に振り回されながらも懸命にバックアップする新庄役への思いや、モンゴル撮影の思い出を聞いた。
ウナギノボリ
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“敵か味方か、味方か敵か”というキャッチコピーにもありますが、物語の中で、誰がどういうに絡んできて、どういう展開になるのか、僕自身も台本を読みながら、毎回驚かされています。僕の周りも毎週楽しみにしてくれている方ばかりです。
モンゴルでは、目を疑うぐらいの壮大な光景が広がっていました。実際の映像もCGを使っているのではないかと錯覚するぐらいの迫力ですし、この作品に関われたのは本当に幸せです。二度とない体験をさせてもらいました。
モンゴルという、今まで行ったこともない土地で1カ月過ごすことなど、なかなかできない経験ですからね。毎日が新鮮で楽しめました。
ホテルから現場へ行くだけで3、4時間かかるのですが、途中の車の揺れがすごくて(笑い)。道のない道を進んでいると、馬だったり、羊だったり、いろいろな動物たちが普通に真横を歩いていて、その度に車がストップするんです。普通では見られない光景ですよね。
撮影では大変なこともありましたが、この作品がなかったらあの場所へ行くこともなかったはずなので、一生に一度の思い出ができたという気持ちです。
いろいろな困難があって撮影したからこそ、ワクワクできて、皆さんが驚くような作品に仕上がったのだと思います。
新庄は野崎のバディーですが、阿部さんとの関係性がうまく表に出せればと思って撮影に臨みました。阿部さんとは初めての共演でしたが、ストイックな反面、とてもチャーミングで現場の皆さんをいつも和ませていらっしゃって。気さくにコミュニケーションを取ってくださるので、現場では何度も助けていただき、だからこそ部下として、野崎に翻弄される新庄を表現できました。
新庄はいわゆるエリートですが、クールでカッコイイだけではない、いろいろな他の魅力を皆さんに引き出してもらえたのではないかと思っています。
福澤監督には、このときはどういう表情をして、どんなふうに演じるかをいつも相談していました。第2話で“ヴィヴァン”が“別班”のことだと気づくシーンでも、その意味をいち早く理解した新庄の表情や、野崎との目線のやりとりなど、監督と意図的に「こうしていこう」と話し合いました。
10年前、僕はすでに俳優をやっていましたが、「半沢直樹」という福澤さんと堺さんのコンビの作品を見て、日本でこんなにワクワクしたドラマはないと、とても興奮したのを覚えています。でも、正直に言うと、なぜ自分はそこに参加できていないんだと悔しさもあった。だから、今回、日本にブームを作ったお2人とご一緒させていただいたというのは、僕の中でとても感慨深かったです。
これだけの豪華なキャストが勢ぞろいしているので、とても注目されているドラマです。迫力のある映像美とともに、僕が演じる新庄もぜひ応援していただけたらと思います。
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