1980~90年代に人気を集めた北条司さんのマンガ「シティーハンター」の新作劇場版アニメ「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」(9月8日公開)のイベントが6月13日、EXシアター六本木(東京都港区)で開催され、主題歌を担当する音楽ユニット「TM NETWORK」の小室哲哉さん、宇都宮隆さん、木根尚登さんが登場した。新作は、1987年にリリースされた同ユニットの名曲「Get Wild」がエンディングテーマに決定したことも話題になっており、小室さんは「ここまで長く皆さんに聴いていただけるとは夢にも思っていなかったです」と思いを語った。
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「Get Wild」は、1987~99年に放送されたテレビアニメのエンディングテーマとして人気を集め、今も多くのファンに愛されている。小室さんは「半分ぐらいジョークなんですけど、『僕たち一発屋じゃないよね?』と言っているんです。どうしても僕たちの代表作は『Get Wild』。もちろん代表作があるということは素晴らしいことなので」と話した。宇都宮さんは「(テレビアニメで)最初に『Get Wild』が流れた時、『僕の声だ!』というぐらい感動がすごくて。毎週楽しみにしていました」と振り返った。木根さんは「何十年も作品に寄り添ってこられたことは光栄ですし、感謝です」と語った。
イベントでは、TM NETWORKの新曲「Whatever Comes」がオープニングテーマに決定したことも発表された。小室さんは「念願のオープニングとエンディングができる。最高です。うれしいしかないです」と喜びを語った。
新曲については「僕たちにとって、『Get Wild』という最大のライバルがエンディングに控えているので、負けず劣らずのオープニングを作らなきゃというイメージでしたね」と明かした。新曲のレコーディングでは、小室さんから宇都宮さんへ“特別な注文”があったといい、長年変わらなかったマイクの位置を変えたという。マイクを顔の正面に置いてレコーディングが行われ、小室さんは「(聴いている人の)目の前に(音が)入ってくるような感じにしたかった。いわゆるオンマイクですね」と説明した。
イベントには、声優の神谷明さん、沢城みゆきさん、堀内賢雄さん、こだま兼嗣総監督も登場した。
新作は、現代の東京を舞台に冴羽リョウの過去を描き、パートナーだった槇村秀幸の死の核心に迫る。2019年に公開された前作「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」に続き、こだまさんが総監督を務め、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」などのむとうやすゆきさんが脚本を手がける。サンライズ、アンサー・スタジオが制作する。前作に続きオリジナルキャストが集結し、冴羽リョウ役の神谷さん、槇村香役の伊倉一恵さん、野上冴子役の一龍斎春水(麻上洋子)さん、海坊主役の玄田哲章さん、美樹役の小山茉美さんが出演する
「シティーハンター」は、1985年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まったマンガ。東京・新宿で、裏社会ナンバーワンの始末屋(スイーパー)冴羽リョウの活躍が描かれた。コミックスの累計発行部数は約5000万部。1987~99年にテレビアニメが放送されたほか、3作の劇場版アニメが製作された。2018年にはフランスの実写映画「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」が公開された。2019年に約29年ぶりとなる劇場版アニメ「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」が公開され、累計興行収入が15億円を突破するなどヒットしたことも話題になった。
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