海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
連続ドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」(テレビ朝日系、木曜午後9時)で、主演を務める俳優の桐谷健太さん。刑事と検事と判事が真っ向からぶつかり交わるサスペンスコメディーで、元体育教師の情熱系刑事の仲井戸豪太を演じている。2020年1月期に放送された「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」以来、3年ぶりの座組に「おっ、やるのか。そうか……よしっ! みたいな感じでした」と静かな闘志を燃やしたという。桐谷さんに豪太役のこだわりや主演ドラマが続く現状などについて聞いた。
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桐谷さんは、「前回はコロナ禍でさまざまな困難があった中、成長させてもらえたという思いが強く、感謝しています。その上でもう一回できるというのは、すごくありがたい」と感謝する。
今作からの新キャストも多く、「メンバーが代わる寂しさも最初はあった」と明かしつつ、「それを埋めてくれるくらい、新たな人たちとやれる喜びも大きくて。実際にやってみると、本当にみんなキャラクターがいい」と新たに手応えを感じている。
豪太について、「真っすぐゆえにつまずいたり転んだりもするけど、すぐに立ち上がるたくましさがある。きっと小学生の時から、より良い世界にしていきたいという強い思いがあったのでは」と印象を語り、「素直さやピュアさは豪太の持つ良いところ。それを表現できたらいいなと思う」と熱い思いを語る。
豪太の妹、みなみ役の比嘉愛未さん、同僚刑事の目黒元気役の磯村勇斗さんとは、前回から引き続きの共演となる。桐谷さんは2人を「温かい人たち」といい、特に比嘉さんは「“お兄ちゃん”と慕ってくれ、実際にも“お兄ちゃん”と呼んでくれる。撮影前に熱い電話をした」という。
「そのとき、『絶対一人で背負わないでください。私たちも支えるから』と(比嘉さんが)言ってくれて、ジーンときました。俺も『きっと良い方向にみんなで行けるよ』という話もして、感謝の思いが強い。幸せな気持ちで仕事させてもらえている感覚は大切にしたい」と明かす。
「そして自分で意識的にそこに持っていくことも大事。そういう感覚をさらに増やしていく方が今の俺にとっては大事かなと思います」と真剣な表情で語る。
今年は1月期に「インフォーマ」(カンテレ)で連続ドラマ単独初主演を果たすなど、主演作が続いている。この現状を自身ではどう感じているのだろうか。
桐谷さんは「うれしいですね」と喜びをかみしめ、「今までもいろいろな楽しさがありましたけど、40代に入って主演作をやらせていただき、やっぱり楽しいです」と笑顔で語る。
そんな順調な状況でも、「オファーをくださる方たちがいてこそ、見てくださる方がいてこそ」と慢心はしていない。「準備をしていたというか、『主演である自分』をしっかりイメージして、『そうであっていい』という感覚を持てていたのは自分の中でも大きい。もしその感覚がなかったらチャンスをつかめていない可能性もあったのでは」と自己分析する。
俳優としてのキャリアは20年を超えた。「今まであったことが自分を大きくしてくれた。今は吸収しながら表現できている感じが自分らしいと思う。『この感じ俺やな』みたいな感覚がどんどんと増えている状況です」と充実感をのぞかせる。
忙しい日々を送る中でのリラックス法は、散歩や寝ることだという。以前は「考え事をして休めず、オーバーヒートした時期もあった」と明かし、最近では「リラックスを意識的にするのが得意になった。オンの時にエネルギーを出すことに集中するより、休みの時に休めばあとは自然とやれる。休まないとパワーが出ないと気づいたことが大きい」と自身の変化を語った。
現在43歳。10年後の自分を想像してもらうと、「あえて想像しないですね」という答えが返ってきた。「大切なのは『今日』。今日、想像する10年後と、今日、しっかりと楽しんで明日、想像する10年後はきっと違う。今日を楽しんでいないのに10年後は語れないし、今日を楽しんでいたら10年後を語る必要もない。想像しなかった“おもろい人生”になっていたらうれしい」と人懐っこい笑顔を見せた。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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