ダンダダン
第5話「タマはどこじゃんよ」
10月31日(木)放送分
人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版最新作となる第26弾「名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)」(立川譲監督)の主人公・江戸川コナンを演じる高山みなみさんとメインキャラクターの灰原哀役の林原めぐみさんの対談が公式サイトで公開された。公私ともに仲が良いという2人が収録秘話、黒ずくめの組織の印象を語っている。高山さんはコナンと灰原の関係性を「運命共同体」と表現し、「この2人の間には誰も入れない。それは博士であろうと蘭であろうと、誰も入ってくることができない関係性であることは間違いないです」と話している。
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林原さん なかったことにならないだろうかなと思っていました……(笑い)。劇場版は「ハロウィンの花嫁」や「業火の向日葵」などを見ても分かるように、派手な演出も多いですよね。もちろん、物語の根底には人間関係や友情関係などいつもの「名探偵コナン」らしい細かい部分の掘り下げがあるとは思っていましたけど、今回、アクションシーンはもとより、哀ちゃん絡みの話になる、ということは、当然(黒ずくめの)組織が絡んでくる。となると、私自身、外側にエネルギーを使うというよりも内側にエネルギーを使うことになるのは間違いない……。率直な感想としては「あぁ、逃げたいな」って。
高山さん 「来ちゃったな」と思いましたね。組織絡みということで、「今回の協力者は誰になるんだろう」と考えました。対組織となるとコナン一人では太刀打ちできない。灰原を守ることや隠すことはできたとしても、そこが限界です。黒ずくめの組織は想像以上に大きいですし、なにより大人ですから。まず、彼らに対抗するための布陣を想像しました。組織のメンバーの役者さんたちは大好きだからご一緒したいとは思うんですけど、やっぱりジンの声を聴くとピリっとするんですよ。「ヤバい、どうしよう」って。そう思っていた1年間でした(笑い)。
林原さん いやな1年(笑い)。
高山さん 本当にね(笑い)。大きな事件を片付けたのに、うわぁってなりました。
林原さん そうだよね、毎年毎年事件も大きくなって……。
高山さん 運命共同体です。この2人の間には誰も入れない。それは博士であろうと蘭であろうと、誰も入ってくることができない関係性であることは間違いないです。
林原さん その理由を含めて悲しいけどね。
高山さん うん、決して他の人には分からない。
林原さん じゃあ誰かに薬を飲ませて小さくして、3人にする?
高山さん おいおい……それよか早く解毒薬を作ってよ(笑い)! でも、もし解毒薬を開発できたとして、彼女は元に戻りたいのかなって考えちゃうんです。私からしたら、哀ちゃんにとっては今のままの方が幸せなんじゃないのかなって思ったりもする。まぁ、まだ(物語の中では)1年たっていないし、これから大きくなれるのか、成長できるのかもわからないんだけど……。
林原さん じゃあまずは2年生になれるかから始めてみる?
高山さん 2年生になれたら考えよっか(笑い)。まだこれからどうなるのかが分からないから先のことは考えられないんだけど、もしこのまま灰原哀という女の子として、成長して幸せに暮らせるのであれば、わざわざ宮野志保に戻って危ない目にあうことはないのかなと思ったりもしますね。
林原さん 組織そのものがなくなればいいんだけどね。江戸川コナン君も工藤新一君に戻ったらヤバいことがいっぱいあるじゃない?
高山さん そうなのよ。そういうことも考えちゃうからさ、ただ単に戻るというのもどうなのかなって思っちゃう。
林原さん 薬さえあればいいってわけじゃないよね。もっと奥の奥にしっかり解決しないといけないことがあるからね。あと、今回は、組織ってどこまで広がっているんだろうって思った。
高山さん まさか潜水艦まで持っているとは思わなかったよ!
林原さん でもFBIやら潜入捜査している人がたくさんいるってことは、いろいろな戦いとかも裏で操作したりしているかもしれないし、どこかの国から借りている潜水艦なのかもしれないし。謎が多いよね。
高山さん 潜水艦の乗組員の人たちも心配だよね。あなたたちはこの組織のことを分かってここにいるの?って聞いてみたい。
高山さん 潜水艦を動かすために結構な人数がいるはずですから、そこは心配ですね。でも多分、ウォッカが逃がしてくれていると思う(笑い)。ウォッカって、なんかそういうところちゃんとやってくれそう(笑い)。
林原さん 今作は、コナン君の活躍や誘拐されてしまう哀ちゃんという柱もありますが、やっぱり推理劇としての面白さがあると思います。あちこちに伏線が張られているので、既に見てくださった方も、最初からちりばめられている小さな小さなギミックを拾い集めてもう一度見るというのも一興だと思うので、ぜひ何度でも八丈島へお越しください。
高山さん いつも応援ありがとうございます。今作も何度見ても楽しめる作品になりました。あなたはコナンや灰原が見ていないところまで、全てを目にする目撃者。それぞれの立場でご覧になると、ストーリーの見え方が違ってくると思います。そこここにちりばめられている伏線を回収しつつ、オマージュと思われるシーンを懐かしんでいただくこともできます。そしてまたテレビシリーズで復習して、劇場へ行って……と、海のように深く楽しめます。あ、そうだ! 緊張感は続きますが、くれぐれも息を止めないように気をつけて! ぜひ何度でも八丈島へお越しください(笑い)。
「黒鉄の魚影」は東京・八丈島近海にある世界の防犯カメラをつなぐための海洋施設・パシフィック・ブイを舞台に、黒ずくめの組織による女性エンジニアの誘拐事件が起きる。彼女が持っていた、ある情報を記すUSBが組織の手に渡り、灰原哀に黒い影が忍び寄ることになる。4月14日に公開され、10日間で興行収入が58億円を突破するなど大ヒットしている。
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