鬼頭明里:「鬼滅の刃」 “炭治郎”花江夏樹との兄妹の絆 二人の柱の魅力

「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」に出演する鬼頭明里さん
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「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」に出演する鬼頭明里さん

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんのマンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作テレビアニメ「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」が、フジテレビ系で4月9日、スタートした。「刀鍛冶の里編」では、霞柱・時透無一郎(ときとう・むいちろう)、恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)がメインキャラクターとして登場し、第1話では甘露寺と竈門禰豆子との可愛らしいやり取りも描かれ、話題になった。禰豆子を演じる鬼頭明里さんに作品にかける思い、収録の裏側を聞いた。

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 ◇甘露寺さんと禰豆子が「すごく可愛い」

 「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために旅立つ……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。新作アニメ「刀鍛冶の里編」は、前作「遊郭編」から続くストーリーで、鋼鐵塚蛍(はがねづか・ほたる)ら刀鍛冶が集まる刀鍛冶の里での物語が描かれる。

 「刀鍛冶の里編」第1話では、花澤香菜さん演じる甘露寺が炭治郎と禰豆子の兄妹と再会し、刀鍛冶の里でひとときの休養を過ごす様子が描かれた。甘露寺と禰豆子の思わずほっこりとさせられるようなシーンもあり、鬼頭さんは「甘露寺さんと禰豆子のシーンがすごく可愛くて、私も原作読んでて『このシーンを演じるのが楽しみだな』と思っていたんです」と話す。

 「禰豆子は、これまで男性キャラクターの中で女の子一人ということが多かったので、今回のように女性キャラクターに可愛がってもらっているシーンがすごく楽しいというか。禰豆子自身もすごく甘露寺さんに懐いているのが、見ていてすごくほほ笑ましかったですね。第1話で、甘露寺さんが禰豆子の手を引いて廊下を歩くシーンがあったんですけど、ずっと禰豆子に『あのね、私ね』と話しかけている甘露寺さんのお芝居がめちゃくちゃ可愛くて。私としては『うんうん』と返事したくなるような可愛らしさで、すごく印象に残っています。演じる時も炭治郎に甘える時とはちょっと違う感じでできたらいいなと思いながらやっていました」

 「刀鍛冶の里編」にもう一人の柱として登場するのが、河西健吾さん演じる霞柱・時透無一郎(ときとう・むいちろう)。鬼頭さんは河西さんの演技にもすごさを感じたという。

 「無一郎のつかみどころのない感じというか、何を考えているか分からない感じをすごくお芝居で表現されていて。力を抜いてお芝居するって、逆に難しいことだと思うので、本当にすごいなって思いながら見ていましたね」

 ◇「お芝居で語る」花江夏樹に尊敬の念

 鬼頭さんは、炭治郎を演じる花江夏樹さんと共に作品を支えるメインキャストとして「鬼滅の刃」に出演してきた。3月1日にABEMA、YouTubeの「アニプレックス チャンネル」で配信された特別番組「鬼滅テレビ-刀鍛冶の里編 新情報発表SP-」でも、花江さんは「鬼滅の刃」が炭治郎と禰豆子の“兄妹の物語”であることを改めて語っていた。鬼頭さんと花江さんの間にも厚い信頼関係があるという。

 「シリーズも長くなってきて、収録でも『ここをどうしよう?』とか相談はなく、信頼し合ってやっている感じが私はしていますね。アニメが始まった当初から花江さんは『本当に熱い方だな』と思っていて、普段しゃべっている時は穏やかな方なんですけど、お芝居が始まると、本当に魂のこもったお芝居をされる。私もすごく学ぶところがたくさんあるなと思っています」

 鬼頭さんは、花江さんの魅力を「お芝居で語る」と表現する。

 「『鬼滅の刃』は、新シリーズの度にいろいろな方が声優として出演してくださるんですけど、まず花江さんがすごく迫力のあるお芝居をしてくれるからこそ、他の皆さんも『じゃあ自分も』となれるというか。皆さんが相乗効果で高め合ってお芝居できているのかなと、いつも後ろで見ていてすごく思うんです。そういうふうに現場を引っ張っていけるお芝居ができる花江さんをすごく尊敬しますし、自分もそうなれたらいいなと思います」

 「鬼滅の刃」は、声優陣の熱演が度々話題になってきた作品だが、花江さんや鬼頭さんがシリーズ当初から現場の熱を高め続けてきたからこそ、多くのファンが心動かされるのだろう。「刀鍛冶の里編」でも、竈門兄妹の物語に注目したい。

 ※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となる。

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