ダンダダン
第5話「タマはどこじゃんよ」
10月31日(木)放送分
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の甲本一さんのファンタジーマンガが原作のテレビアニメ「マッシュル-MASHLE-」で、直情型で何かと騒がしいドット・バレットを演じる江口拓也さん。言葉を選ばずに表現すれば、ドットは“熱血キャラ”だ。モテないし、イケメンに激しい憎悪を持つなど、ある種おバカで憎めない。江口さんに、ドットを演じる醍醐味(だいごみ)を聞いた。
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「マッシュル」は、2020年1月に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始した。魔法界を舞台に、魔法が使えない少年、マッシュ・バーンデッドが魔法学校に入学し、鍛え抜かれた筋肉の力でトップを目指す……というストーリー。小林千晃さんがマッシュを演じるほか、川島零士さん、石川界人さん、上田麗奈さんらが出演する。4月7日からTOKYO MXほかで放送される。
原作を読み「テンポがよく、魔法の世界で魔法が使えなくて力のみで挑むのが痛快ですよね。本当に読みやすくて、一気に最後まで読みました。僕は筋肉にはそんなに興味がなくて、どちらかというとなるべく力を使わないで生きていくかを考える怠惰な性格なので(笑い)。マッシュを尊敬します。読みながら、根底に流れてるコメディーの要素をしっかり捉えないといけないと感じました」と語る江口さん。
江口さんが演じるドットは、直情型で何かと騒がしい少年。とにかく表情が豊かだ。
「ドットは、作品の中でも情緒が激しくて、とんでもない顔をしてる時もあります。アニメでもすごい顔でめちゃくちゃ動いてます。僕はメインキャストの中では一番年上になるのですが、一番声を出してます。喉から血が出るんじゃないか!?というくらい気合が入っていますね。今も昔も変わらないような愛されるおバカキャラですし、演じがいがあります。収録が終わった後、今日は仕事したな!と感じるくらいエネルギーが必要です。挑んでいかなければ!という気持ちもあります」
熱血キャラを演じるのは簡単ではない。
「小学生が好きそうですよね。自分もドットみたいなタイプが好きでしたし。格好いい部分もあるけど、ギャグ要素が強くて、そこを好きになる。演じる上では、いろいろ考えることがあって楽しいんです。明るくて楽しそうなキャラクターが表にあるけど、裏ではいろいろ考えないと演じられない。その表と裏の間で考えをめぐらせることが好きなんです」
江口さんはドットを演じる中で、喉を酷使している。声優として活動する中で、喉との向き合い方が変化しているという。
「20代前半の頃はむちゃをしていました。お金もないし、暇なので、大声を出したい時は、一人カラオケで発散していました。好きな曲を全力で歌うと、声が出なくなる。その疲労感、達成感が好きでした。とりあえず喉を壊して、回復させるという荒治療、喉への挑戦をしていました。絶対にマネしないでください。声帯は繊細で、丁寧に扱わないと回復しないので、壊さなくても無茶できる方法が、少しずつ蓄積されてきて、声への向き合い方が変わってきました」
コメディーのことばかり聞いてしまったが、「マッシュル」は、熱いバトルも大きな魅力になっている。
「コメディーもありますけど、本気のバトルを繰り広げることになりますし、『ここはめちゃくちゃ格好よく作りたい』というディレクションもいただきました。演じる上でもそこをしっかりしようとしています。マッシュの殴るというシンプルな動きに格好よさが込められています。僕自身もバトルシーンを楽しみにしています」
熱血ドットらのコメディー、熱いバトル……と声優陣の熱演が期待される。
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