駒木根葵汰:よるおびドラマ「差出人は、誰ですか?」で秘密を抱えた高校生役に 「演じていてやりがいのあるキャラクター」 撮影で感じた思い明かす

ドラマ「差出人は、誰ですか?」に出演する駒木根葵汰さん (C)TBS/撮影:加藤春日
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ドラマ「差出人は、誰ですか?」に出演する駒木根葵汰さん (C)TBS/撮影:加藤春日

 女優の幸澤沙良さんが主演を務め、企画と原案を秋元康さんが手掛けるTBS系“よるおびドラマ”「差出人は、誰ですか?」(月~木曜深夜0時40分、一部地域を除く)は、「SNS社会に生きる若者たち」をテーマにした1話15分の作品だ。今作で主人公・桑鶴美月(幸澤さん)の幼なじみの御手洗健を演じる駒木根葵汰さんに、共演者とのエピソードや撮影で感じた思いについて聞いた。

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 ◇健を演じるのは「常に役と向き合いながら生きている感覚」

 担任の立花純太(柄本時生さん)から、「1人最低1通、クラスの誰かに向けて手紙を書け」と“手紙ゲーム”の始まりを告げられる。差出人は書かなくてよく、内容も自由だが、本音を書かないといけないという。この手紙ゲームをきっかけに、クラスメートの意外な素顔が明らかになっていく……という内容だ。

 駒木根さんが演じる健は、美月と同じマンションに住み、お互いに何でも言い合える間柄の幼なじみという役どころ。健はバスケ部のキャプテンを務めるクラスの人気者だが、実は誰にも言えない秘密を抱えていた。それは、クラスメートの一ノ瀬斗也(藤原大祐さん)に恋をしているということ。

 駒木根さんは健について、「健は誰にも言えない秘密を抱えている役どころだったので、演じる上で難しい部分もありました。健の心情を自分自身がきちんと理解するまでに時間がかかりましたし、今でも演じながら分からない部分もあります」と本音を吐露。「普段は1カ月くらい撮影をすると、役柄のことをつかめてくることが多いんですけど、健という役はなかなか完全につかめたという感触がなくて……。常に役と向き合いながら生きている感覚です」と語った。

 健との共通点は、「自分で言うのもなんですが……“高校の人気者”っていう部分は少し似ているのかなと思います(笑い)。あとは中学生のころにバスケをやっていたので、そこはまあ共通点ではありますね」とほほ笑む。一方で、「僕には美月のような幼なじみはいないですし、健は物事を俯瞰(ふかん)で見るタイプ。僕が高校生のころは、自分が楽しければそれでいいという感覚で生きてきたので、健は大人だなとしみじみ思いますね」と語った。

 そんな健を演じる上で何か役作りはしているのか聞くと、「特別意識していることはないんです。台本を見て、『こうしたほうがいいかな?』と考えながら、監督やキャストの皆さんともお話ししつつ、丁寧に演じることを心がけました」と振り返った。

 ◇現役高校生との交流が「演技に役立つことも」

 現在22歳の駒木根さん。高校生役を演じるにあたり、「共演者には現役の高校生もいるので、彼らから刺激を受けながら“等身大の高校生”の姿を見て学んでいます」と明かす。現場では、高校生の間ではやっていることを聞くなど、共演者と積極的にコミュニケーションを取ることを心がけているという。

 「(共演の高校生たちは)みんなTikTokをやっているんですけど、僕はTikTokを(スマホに)入れていないですし、何がはやっているのか、アンテナを張らずに生きてきたので……。今はみんなから教わって、ちょっとずつ理解を深めているところです。それが、アドリブや台本に書かれていない空白の部分を演じるときに役立つこともあるんですよ」と明かした。

 実は本格的な学園ドラマに出演するのは本作が初めてだといい「学園ドラマをやるって聞いたときは、キラキラした作品なのかなって勝手に想像していたんです。でも、このドラマは“手紙ゲーム”を主軸において物語が進んでいく斬新な作品。デジタル化した現代だからこそ、皆さんに見てほしいと素直に感じました」と語った。

 「高校生っていう年ごろは、楽しいことも多いけれど、何かを思ってもなかなか素直になれなかったり、本音を言えない時期でもあったりするじゃないですか。そういう部分がすごくリアルだなって。そんな“高校生のリアル”を題材にした作品なので、物語としてはもちろん、キャラクターを演じる上でもすごくやりがいを感じています」と目を輝かせた。

 ◇“頭ポンポン”で「みんなに焼きもちを焼いてほしい」

 これまでの撮影で特に印象に残ったシーンを聞くと、駒木根さんは「“頭ポンポン”のシーンですかね」とはにかむ。第6話(10月18日放送)などで、美月の頭を“ポンポン”するシーンの撮影は、「やってみたら思っていたよりも難しくて。それに、(櫻井)海音くんや大祐くんが、撮影が終わったあとに『またやったの?』ってからかってくるんですよ(笑い)」といい、「ちょっと焼きもちを焼いてるんでしょうね。『僕もそういうシーンやりたかったな』って。だから、僕はもっと頭ポンポンをして、みんなに焼きもちを焼いてほしいなって思っています(笑い)」と笑顔を見せた。

 クライマックスが近づく本作。駒木根さんは、ドラマの見どころについて「高校生活の中で、一人一人が抱えている問題や、誰にも言えない悩みというものが、“手紙ゲーム”を通して次第に明らかになっていきます。キャラクターによっては、まだ表に出ていない部分もあると思うので、そこに注目していただきたいですね。ちゃんと言葉にして伝えることの大切さや、携帯を通してでは伝えられない気持ちを感じてもらえたらうれしいです」と真っすぐなまなざしで語っていた。

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