弓道がテーマのアニメ「ツルネ -風舞高校弓道部-」の劇場版「劇場版ツルネ -はじまりの一射-」(山村卓也監督)の公開初日舞台あいさつが8月19日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で行われ、主人公・鳴宮湊役の上村祐翔さん、滝川雅貴役の浅沼晋太郎さん、竹早静弥役の市川蒼さん、山之内遼平役の鈴木崚汰さん、如月七緒役の矢野奨吾さん、小野木海斗役の石川界人さんが登場し、作品への思いを語った。
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劇場版は、2018~19年に放送されたテレビアニメに新規エピソードを加え、映像をブラッシュアップし、音楽や音響を一新した。全編新録されたといい、上村さんは「ゼロベースからキャラクターを作っていった」と明かし、声優陣がそれぞれキャラクターを再解釈する中で、スタジオの緊張感が弓道場の張り詰めた空気感と重なったという。「(今回のアフレコで)みんなの絆がぎゅっと縮まった、強くなったという感じがしました」と思いを語った。
イベントでは、テレビアニメの第2期「ツルネ -つながりの一射-」が制作され、2023年1月から放送されることも発表された。浅沼さんは「こうして誰一人欠けることなく、皆様に繊細で美しい、すてきな作品を届けられること、新しい展開を届けられること、とても幸せです。引き続き『ツルネ』の応援をよろしくお願いいたします」とメッセージを送った。
石川さんは、劇場版について「キャラクターを再解釈して演じましたが、見ていただいた皆さんには『あ、風舞高校だな』と感じていただける仕上がりになっていると思います」と話し、「2期も発表され、未来もあるし思い入れもある、幸せいっぱいの作品。ぜひたくさんの人に知っていただけたらうれしいです」と話した。
矢野さんは、「初めはリセットして演じることが難しかったですが、上村くんが『射と同じで、マイク前で何も考えずにやればいいんじゃないか』と言ってくれて。それからは矢を射るのと同じような感覚で、自然に演じられました。たくさんの人に見ていただきたい作品です」と劇場版の魅力を語った。
鈴木さんは「事前に試写会で、7.1チャンネルといういい音響で見させてもらったのですが、それぞれの弦音(※タイトルにもなっている、矢を放ったときの弦の鳴る音)が全然違うんだなと改めて発見できました。今回の劇場版が総集編ではなく『はじまりの一射』というタイトルになった意味が、ご覧になった皆様にはお分かりいただけたかと思います。2期も楽しみです!」とコメント。
市川さんは「キャラクターごとに新しい発見があり、解像度が上がったような感覚です。数年ぶりに皆様の前でお披露目できたこと、同じメンバーでアフレコできたこと、それがこれからも続いていくのかと思うと、これ以上幸せなことってあるのかと噛み締める毎日です。何度でも楽しんでいただきたいなと思います」と思いを語った。
上村さんは、この日にイベントについて「風舞高校のメンバーで登壇できたことが、うれしい気持ちで胸がいっぱいです」と喜び、「(劇場版は)テレビシリーズとはまた違った感じ方のできる『ツルネ』になっていますし、続く『つながりの一射』でも、全力で命を吹き込ませていただきたいなと思っております。これからも『ツルネ』をたくさん愛してください!」とファンに呼びかけた。
「ツルネ」は、綾野ことこさん作、森本ちなつさんイラストのライトノベルが原作。第7回京都アニメーション大賞小説部門の審査員特別賞に選ばれた。中学時代の出来事が原因で弓道から逃げてしまった湊が、高校で新しく出会った仲間たちと共に県大会優勝を目指す……という青春ストーリー。テレビアニメ第1期がNHK総合で2018年10月~2019年1月に放送された。
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