スーパー戦隊シリーズの46作目「暴太郎(あばたろう)戦隊ドンブラザーズ」(テレビ朝日系、日曜午前9時半)に“追加戦士”のドンドラゴクウ/桃谷ジロウ役で出演している石川雷蔵さん。ジロウは6月5日放送の“ドン14話”で初登場し、少々空気が読めない熱血漢キャラとして描かれてきたが、役を演じる石川さんの“素顔”とは? 今、注目を集める18歳の若手俳優に話を聞いた。
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石川さんは2003年9月10日生まれ、埼玉県出身の18歳。今年1月期に放送された細田佳央太(かなた)さん主演の連続ドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」(テレビ朝日系)や、本広克行総監督による配信ドラマ「ガンダムビルドリアル」などに出演してきた。
特徴的な名前は“伝説の名優”市川雷蔵にあやかって付けられたといい、「僕の親が市川雷蔵さんのことが好きだったのと、ありきたりな名前にはしたくなかったという考えもあって、『雷蔵』となりました。キラキラ(ネーム)とは真反対ではありますが、インパクトも強いし、覚えてもらえるので、個人的に気に入っています」と明かす。
名字も「石川」と「市川」で1文字違い。役者の道に進むのは運命づけられていたようにも思えるが、「親もそこまで想定はしていなかったようです」と笑顔で否定。石川さん自身も子供の頃はサッカーに夢中で「ずっとサッカーをやっていこうと思っていた」といい、「まさか自分が役者の道へって思いますけど……」というのが偽らざる本心。
その上で、「名前の由来を口にしている分、プレッシャーはあって。市川雷蔵さんは『超』とか『大』が頭につくような名優で『比べられる』なんて僕にとっては口にするのもおこがましい話ではあるのですが、(名前が)大きなモチベーションにはなっています」と語る。
「ドンブラザーズ」で演じているジロウは、「タロウ(桃井タロウ、樋口幸平さん)に代わる者」として田舎から上京してきた熱血漢。21年前、桃型カプセルで流れ着き、施設で育てられた。純粋な性格で、子供のように突っ走ってしまうこともしばしば……という役どころだ。
「僕と似ている部分は、弟気質なところ。自分で率先して何かをやるってことが決してないわけではないのですが、みんなについていきたいタイプなので、ジロウ君も一人称は『僕』だし、割と弟気質なのかなって感じています。ただ僕は飽き性なところがあって、趣味とかハマったときはすごく深くハマるんですけど、長続きしなかったりもするから、ジロウ君は一つの目標に向かって、何かをやり続ける部分は見習わなくてはいけないなって思っています」
特撮作品ということで撮影では不慣れなことに挑戦する機会も多いが、「戦っているシーンも、アフレコも、自分なりのやり方を見つけたり、全部が全部、楽しいです」と臆することがないという石川さん。俳優として今後、目指すべき場所とは……。
「スーパー戦隊シリーズはいわば登竜門で、先輩たちと同じようにここからどんどん上へ上がっていきたいですし、そのために今はとにかく目の前にある役を一生懸命やるしかないなって思っています。僕個人としては、“ガッツリ主役を”というよりも、『ドンブラザーズ』が終わった後もコンスタントに作品に出続けられて、たとえ少しの出番だったとしても作品のスパイスとなって、見ている人たちの記憶に残る“バイプレーヤー”として活躍できたらと思っています。もちろん主役もやってみたいのですが、いろいろな役をしっかりとこなせる俳優になっていきたいです」
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