西島秀俊:「ユニコーンに乗って」“座長”永野芽郁は「いるだけで現場が明るくなる」 役作りの裏側も明かす

連続ドラマ「ユニコーンに乗って」に出演する俳優の西島秀俊さん(C)TBS/撮影:加藤春日
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連続ドラマ「ユニコーンに乗って」に出演する俳優の西島秀俊さん(C)TBS/撮影:加藤春日

 連続ドラマ「ユニコーンに乗って」(TBS系、火曜午後10時)に出演する俳優の西島秀俊さん。ドラマは、仕事と恋に奮闘しながら、夢に向かって真っすぐ生きる主人公・成川佐奈(永野芽郁さん)たちの成長を描くオリジナル作品で、西島さんは佐奈の部下である“おじさんサラリーマン”小鳥智志を演じている。「生真面目さと、夢に向かって転職をするような情熱を持っているキャラクター。どこか相反するような二つの性格がうまく一つのキャラクターとして演じることができたら」と語る西島さんに、役作りや、永野さんの印象について聞いた。

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 ドラマは、「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」「NightDoctor(ナイト・ドクター)」(共にフジテレビ系)などの大北はるかさんのオリジナル作。自ら起業した教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」のCEOを26歳の若さで務める成川佐奈のもとに、ある日突然、会社の雰囲気とは全く異なるおじさんサラリーマン・小鳥智志が転職してきたことで、佐奈の仕事や恋の環境が一変して……というストーリー。佐奈のビジネスパートナー・須崎功役で杉野遥亮さんも出演する。

 西島さん演じる小鳥は、26年間勤めていた地方銀行を辞め、48歳で転職活動をスタートした。転職サイトで見つけた「ドリームポニー」に興味を持ち、面接を受け採用され、佐奈の部下になる。若いメンバーたちとの世代感ギャップに戸惑うこともあるが、自分なりの貢献の仕方を模索して……という役どころだ。西島さんは、「すごく真面目で保守的。ちょっと堅苦しいところがありそうな人なんですけど、同時にバードウオッチングが趣味で、風通しの良い性格」と説明する。

 ドラマが始まる前には、実際にスタートアップ企業で働く人に取材をする時間があったという。そのときの西島さんの様子について、永野さんは「『ずっと作業をしているときに、なにか食べるものとかはあるんですか?』と聞かれていて。すごくリアルなものを吸収しようとされていました」と明かしていた。

 「もちろん考え方や、大事にしていることは(役作りのために)聞くんですけど……」と振り返った西島さん。「僕は仕事中、甘いものが好きで食べるので、『なんか食べてます?』と聞きました。そういうところからひもといていくと、いろいろなものが見えることが結構あって。好きなものについて聞くのがすごく好きなんです」と告白。

 「たとえば、『なんで(食べるのは)このお菓子なのか?』と聞いていくと、『地方によく行くから、お土産で買ってくるんですね』とか、いろいろなことが食べ物で分かるんですよね。そこから見えてくるものがたくさんあるんです」と続ける。

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 今作の撮影現場について、「気持ちの良い現場」と話した西島さんは、「みんなの距離が縮まってわいわいという感じ。若くて、エネルギーがある」と明かす。撮影が始まる前には、監督から「怒鳴ったり、怒ったりはしない現場にしましょう」という話があったといい、「みんなが健康に自分の才能を出せる現場にしよう!という空気にあふれている」と話す。

 座長を務める永野さんについては、「彼女がいると、現場がぱーっと明るくなる」といい。「監督と話し合いながら、『もっといいシーンにしていこう』というのを感じる」と続ける。また、「若くて、プレッシャーもあると思いますが、それを明るい力ではねのけていく、そういう才能を持っている方だなと。これからもスターになっていくんだなと感じて見ています」と話す。

 杉野さんについては、「役はクールなところが多いですが、本人は天然な人なので、役になったときにちょうどいい具合に交ざっていて冷たくないんです」と表現。今回の役もぴったりだといい、「クールだけど冷たくない、どこか可愛げのあるクールさです」と話していた。

 最後に、視聴者に向けて「ドリームポニーという会社がちょっと伸び悩んでいるところから、佐奈は自分は何がやりたかったのか、ということを思い出して、もう一回大きな夢を決めて、それに向かって進んでいきます。第2話(7月12日放送)以降、困難が襲いかかってくるので、それをどうやって乗り越えていくのか、見ていただけたら」と呼びかけた。

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