綾野剛:新日曜劇場「オールドルーキー」スタート 「とても優しくてあったかい作品に」

連続ドラマ「オールドルーキー」で主演を務める綾野剛さん(C)TBS
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連続ドラマ「オールドルーキー」で主演を務める綾野剛さん(C)TBS

 俳優の綾野剛さん(40)が主演するTBS系「日曜劇場」(日曜午後9時)枠の連続ドラマ「オールドルーキー」が、6月26日からスタートする。綾野さん演じる現役を引退したサッカー元日本代表・新町亮太郎が、現役アスリートの代理人やマネジメントを行う「ビクトリー」で働きながら、セカンドキャリアを歩む姿を描く。劇中でサッカーをプレーするのは初めてという綾野さんは、「自分もこの年齢でまた挑戦させてもらえるありがたみと感謝を噛(か)みしめながら、サッカーの練習をしています。サッカーが大好きになりました!」と話す。今作への意気込みを聞いた。

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 ◇脚本家・福田靖によるオリジナル作品 「なんてまぶしいんだろう」

 ドラマは、「HERO」や「海猿」シリーズ、NHK連続テレビ小説「まんぷく」などを手がけた福田靖さんが脚本を担当するオリジナル作。サッカー以外のスキルや経験が何もなく、引退後にどん底に追い込まれた新町が、37歳で社会人デビューを果たす。挫折や葛藤を乗り越えながら、二人の娘たちや、妻・果奈子(榮倉奈々さん)がもう一度誇れる父親になるために奮闘していく。初回は25分拡大で放送。

 昨年、今作への出演オファーを受けたという綾野さんは、スポーツマネジメントという題材に驚いたといい、「裏方と言われてしまいがちな職業に光を当てていて、感慨深かったというか……普段の僕たち(役者)のマネジメントに対する敬意を含めて、自分の中にすっと入ってきた感じでしたね」と振り返る。

 綾野さん自身、学生時代に陸上選手として活躍した。「(制作スタッフは)僕に対してスポーツが好きというイメージを持ってくださったみたいで。『スポーツの熱量や魅力を届けたい』『たくさんの支えている方々の思いを描きたい』と聞いて、温かい気持ちになりました」と話す。

 脚本の第一印象は、「なんてまぶしいんだろう」だった。「福田さんのつむぎだす言葉は、それぞれの人物の生き方を丁寧にきらびやかに描いていて。早く彼らに出会いたいなという思いが強くなった」と明かす。

 ◇大久保嘉人による指導を経て…「サッカーが大好きに」

 撮影では、元サッカー日本代表の大久保嘉人さんがサッカー監修を担当し、サッカー経験が全くない綾野さんを今年2月から指導した。経験のないサッカー、それも元日本代表役ということで、「陸上とかマラソンに関わることであればそれなりに説得力を出せますが、サッカーは本当にやったことがなかった。『(番組Pに)サッカー選手じゃないとだめですか?』と何度も聞きました」と苦笑い。

 練習初日は、無人のゴールのネットを揺らすこともできなかったという綾野さんだが、大久保さんが成長を見届けてくれたという。「嘉人さんは毎回現場に来てくださって。結果、サッカーが大好きになって、サッカーに対する尊敬が生まれて、新町を完成するきっかけを与えてくれた」と感謝の言葉を口にする。

 新町の印象については、「ピュアで、真っすぐで、ちょっと天然で。好きなことだけで走り続けたというその熱量に本当に感動します」と話した綾野さん。自身とは、好きなものに真っすぐな部分が共通しているといい、「僕も暗く見えてそんなに暗くないので、彼のポジティブなところはすごく近いなと思います。あとは、諦めが悪そうなところも……(笑い)」と告白。

 大久保さんとのサッカー練習では、最後に「最高のボレーシュートを打てるまでやめない」という暗黙のルールがあったといい、「一日600回くらいひたすらシュートを打っていて。やりすぎちゃうところはすごく親近感があります。あとは、新町は人に甘えることができる人なので、僕もそういうところを見習っていきたい」と話していた。

 今回が「日曜劇場」のドラマに主演するのは初めてとなる綾野さん。「すさまじいパワーをテレビで表現できる新しい可能性を常にさぐっている」と同枠の印象を明かしながら、「『オールドルーキー』はたたかみかけるような力強さ、というよりかは、もっともっと日常的で普遍的なドラマ。ただただ人が生きる、家族、仲間、誰かを思う気持ちを描いていて、最近の日曜劇場の中で一番軽やかだと思う」と表現。

 視聴者に向けて、「一緒に生活しているかのような、とても優しくてあったかい作品になっています。全スタッフとともに、この作品を担いでみなさんに届けたい」とアピールした。

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