SPY×FAMILY:アニメならではの魅力 神作画、再現度の高さが話題 

「SPY×FAMILY」のコミックス第1巻のカバー
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「SPY×FAMILY」のコミックス第1巻のカバー

 集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の遠藤達哉さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「SPY×FAMILY」。4月にテレビ東京ほかで放送をスタートし、放送日になるとツイッターで「SPY×FAMILY」がトレンド入りし、アニメを絶賛する声が多数上がっている。中でも話題になっているのが「再現度の高さ」と「神作画」だ。アニメ「SPY×FAMILY」の魅力を探った。

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 ◇迫力の戦闘シーン、劇伴でよりスタイリッシュに

 「SPY×FAMILY」は、2019年3月から「少年ジャンプ+」で連載中。すご腕スパイが、任務のためにかりそめの家族を作り、新生活を始める……というストーリー。スパイの父、超能力者の娘、殺し屋の母が互いに正体を隠して生活することになる。連載開始当初から「少年ジャンプ+」の看板作品として人気を博し、2020年12月に発売されたコミックス第6巻の初版発行部数が同アプリでは初めて100万部を突破。2022年4月に最新9巻が発売され、累計発行部数は1500万部を突破している。

 人気作のテレビアニメ化で、「機動戦士ガンダムUC」などの古橋一浩さんが監督を務め、「進撃の巨人」などのWIT STUDIO、「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」などのCloverWorksが制作するなど豪華スタッフが集結したこともあり、放送前からクオリティーに期待するファンも多かったはずだ。アニメが放送されると「期待以上」のクオリティー、再現度に感動しているファンも多いようだ。

 テレビアニメ第1~3話は、アニメオリジナルの描写はあるものの、原作の第1~3話の内容とほぼリンクしている。原作とアニメを見比べると、構図だけでなく、細かな描写もアニメで再現されていることが分かる。例えば、アーニャが大好きなスパイアニメ「SPY WARS」に夢中になっているシーンでは、スパイアニメのせりふなど細部が再現されている。ただ、再現されているだけではなく、音楽が加わることで、アニメならではの表現を楽しめる。

 音楽を担当するのは、「ドロヘドロ」「サクラクエスト」などを手がけてきた音楽ユニット「(K)NoW_NAME(ノウネイム)」。アクションなど見せ場となるシーンでは、ジャズ風の劇伴が流れ、映像と音楽が合わさることで、スタイリッシュに見える。

 ロイドとヨルが出会う第2話の終盤では、ロイドとヨルが敵と戦いながら結婚を“契約”するシーンのスピード感も心地よい。音楽の効果もあり、映像がスピーディーに見えるところもある。(K)NoW_NAMEの宮崎誠さんは自身のツイッターで、同シーンについて「エンドロールが流れたくらいから最後のプロポーズまでを1曲として書き、参加ミュージシャン総出演くらいの感じだったので、この曲だけで譜面がものすごい量になりました」と明かしている。

 ロイドやヨルの戦闘シーンもアニメの見どころの一つだ。原作は、遠藤さんの緻密な画、描き文字などによる迫力のある戦闘シーンが魅力の一つ。アニメではその動きを見事に表現しており、“神作画”によってロイドやヨルの戦闘力の高さが伝わってくる。

 豪華スタッフの総力を結集していることもあり、毎週のようにファンから「面白すぎて一瞬で終わった」との声も多く上がっている。だからこそ、何回も見返し、細やかな描写まで見てみたくなる。今後も「原作の名場面がアニメでどうなるのか?」と期待を膨らませるファンも多いはずだ。アーニャのように“わくわく”しながら放送を楽しみたい。

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