川口春奈:大河好演を経て、初の朝ドラ「自分にとってもチャレンジ」 「ちむどんどん」沖縄ことばに苦戦?「つかめていない」

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で川口春奈さんが演じる比嘉良子(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で川口春奈さんが演じる比嘉良子(C)NHK

 黒島結菜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、ヒロイン・比嘉暢子(のぶこ、黒島さん)の姉・良子を演じている川口春奈さん。川口さんといえば、2020年の同局の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」での、帰蝶役の好演ぶりがまだ記憶に新しいが、「ちむどんどん」では、ヒロイン一家のしっかり者の長女として、初の朝ドラに臨んでいる。川口さんが良子役への思いや、4兄妹の印象、黒島さんとの関係性を語った。

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 ◇初の朝ドラに緊張も、ほぐれたきっかけは…

 「ちむどんどん」は、2014年度後期の朝ドラ「マッサン」などの脚本家・羽原大介さんのオリジナル作品。2022年に本土復帰50年を迎える沖縄が舞台で、沖縄料理に夢をかけるヒロイン・暢子たち4兄妹の笑いと涙の物語。4兄妹は長女・良子と次女・暢子、2人の上の兄で長男の賢秀(竜星涼さん)、末っ子の三女・歌子(上白石萌歌さん)となっている。

 川口さんは今回が初めての朝ドラ出演。「芸能のお仕事をしている中で一つの目標として、学生の頃からいつかは出演してみたいと思っていたので、今回出演できたことがとてもうれしいです。大河ドラマはありましたが、これだけ長い期間をかけて一つの役を演じるというのは自分にとってもチャレンジなので、作品を通して(女優として)成長できるかもしれないなとも思っています」と話す。

 慣れない朝ドラの撮影現場も、次第に自然体で臨めるようになっていったといい、「最初はどういうふうに進んで行くのか分かりませんでしたし、出演者も多いので、やっぱり緊張はありましたが、(リハーサルを含めて)とにかく撮影量が多いので、だんだん緊張はしなくなりました」と振り返る。

 また、緊張がほぐれた理由の一つに「今回は、(4兄妹役の)みんなで沖縄ロケに行けたことも大きかったと思います」という川口さん。昨年12月に約1カ月近く現地に滞在し、「観光はあまりできませんでしたが、(4兄妹役の)みんなと一緒に食事に行かせていただいたり、いっぱいお話もして。気付いたらフランクに話せるようにもなっていました」と語っていた。

 ◇良子は「ツッコミ役」? “ニーニー”賢秀には「あきれてることが多いかも」

 作品については「決して登場人物、兄妹一人一人にしても完璧な人はいない、どんどんいろいろな挑戦をして失敗しながら、強くなって成長していく姿に胸を打たれました。見ていてポジティブな気持ちにさせてくれるような作品です」と話す。

 演じる良子も、抜群に勉強ができて、中学時代には学級委員長も務めていた“優等生”だが、完璧ではないという。「長女で昔から責任感があって。でも、その年(21歳)ならではの弱さも兼ね備えています。もがきながら成長していく姿に、私も勇気をもらいました。完璧じゃないキャラクター像が見ている方にも共感してもらえるのかな」と予想する。

 ほかの3人の兄妹については、賢秀は「トラブルメーカーですが、熱いものを秘めていて、“ここぞ”というときに結果的に助けてくれる存在」、暢子は「タフで、行動力があって、真っすぐで。妹なのですが、近くで『すごいな』って思わせてくれる存在」、歌子は「内気ですが、すごい熱いものを秘めている。芯のある子」という印象だ。

 そんな兄妹たちの中で、良子は「ツッコミ役なのかな」と笑う。「賢秀と暢子がボケだとしたら、良子はツッコミ役なのかな。これからお兄ちゃんと衝突することが結構あります。同じテンションでやり合うっていうよりかはあきれてることが多いかも……」と笑顔を浮かべた。

 ◇長崎出身から見た沖縄ことば 「同じ九州でもぜんぜん違います」

 主演の黒島さんについては「“頑張り屋”な部分が暢子と重なります。日々大変なスケジュールの中でも、泣き言を言わずに頑張る彼女を見て、私もいつも励まされています」と話す。

 撮影では、助けられていることもあるという。「沖縄のことばが今でもなかなかつかめていなくて……。(生まれの長崎県と)同じ九州でもぜんぜん違います。リズム感に慣れませんし、『しんけん?(本当に?)』『ぽってかす(罵倒の意味)』とかこれまで聞いたことのない言葉もあるので難しいです。そういうときは(沖縄出身の)結菜に聞いて、教えてもらったりすることがあります」と明かす。

 黒島さんとは沖縄ロケを通して、よく話す仲にもなったといい、「とっても可愛いです。よく一緒にご飯に行ったりもします」とにっこり。「(黒島さんは)年下ですが、(実際は)長女ということもあってか、本当にしっかりしていて。よく私の話を聞いてもらったりしています。私が末っ子なので、(役とは反対で)お姉さんみたいですね」と笑っていた。

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