荒木哲郎監督:劇場版アニメ「バブル」 パルクールシーンにこだわり 「進撃の巨人」とは違う苦労も

「バブル」の完成披露イベントに登場した(左から)千本木彩花さん、梶裕貴さん、志尊淳さん、広瀬アリスさん、荒木哲郎監督
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「バブル」の完成披露イベントに登場した(左から)千本木彩花さん、梶裕貴さん、志尊淳さん、広瀬アリスさん、荒木哲郎監督

 アニメ「進撃の巨人」などの荒木哲郎監督の劇場版オリジナルアニメ「バブル」(5月13日公開)の完成披露イベントが4月7日、丸の内ピカデリー(東京都千代田区)で行われ、荒木監督、主人公・ヒビキ役の志尊淳さんら声優陣が登場した。同作は、圧巻の映像美で描かれるパルクールのアクションシーンが見どころの一つになるといい、荒木監督は「パルクールは、愛がある場面であるところがいいところ。そこにはこだわりました」と語った。

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 荒木監督は「バブル」では、「進撃の巨人」よりも苦労した部分もあったといい「『進撃』では、(背景となる)街の絵を送っているだけで、その上でキャラクターが芝居するものではなかった。パルクールのシーンは街の凹凸に合わせなければいけないのが大変だった」と説明した。

 「バブル」は自身にとって「今まで自分の中になかった扉がいくつも開いた」作品にもなったという。「こんな気持ちになるアクションシーンってある?と。そういうものを自分が生み出したことがうれしくて、こういうことをやるためにこの仕事を始めたと思ったんです。手応えがあったんです。僕も作品を見た後に甘い切ない感じが押し寄せてきました。それが皆さんの心にも届くといいなと本当に思っています」と思いを語った。

 イベントには、声優を務めた広瀬アリスさん、梶裕貴さん、畠中祐さん、千本木彩花さんも登場。ヒロイン・ウタの声優を務め、エンディングテーマ(ED)「じゃあね、またね。」も担当するシンガー・ソングライターのりりあ。さんがリモートで出演し、EDを歌唱した。オープニングテーマ(OP)「Bubble feat.Uta」を担当するシンガー・ソングライターのEve(イブ)さんも音声でコメントを寄せた。

 「バブル」は、世界に降り注いだ泡(バブル)により重力が壊れた東京が舞台のアクションアニメ。ビルからビルへ駆け回るパルクールのチームバトルの戦場となった東京で、危険なプレースタイルで注目を集めていたエースのヒビキが、不思議な力を持つ少女・ウタと出会い、2人の出会いが世界を変える真実へとつながる。

 「魔法少女まどか☆マギカ」「Fate/Zero」などの「ニトロプラス」の虚淵玄(うろぶち・げん)さんが脚本を手がけ、「DEATH NOTE(デスノート)」「バクマン。」などの小畑健さんがキャラクターデザイン原案、「機動戦士ガンダムUC」「進撃の巨人」などの澤野弘之さんが音楽を担当する。「甲鉄城のカバネリ」「進撃の巨人」などのWIT STUDIOが制作する。Netflixでも4月28日に全世界配信される。

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