平家物語:最終話「諸行無常」カット公開 平氏の敗北と滅亡

「平家物語」の最終話「諸行無常」の一場面(C)「平家物語」製作委員会
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「平家物語」の最終話「諸行無常」の一場面(C)「平家物語」製作委員会

 琵琶(びわ)法師によって語り継がれた古典が原作のテレビアニメ「平家物語」の最終話となる第11話「諸行無常」のカットが公開された。同作は、第10話「壇ノ浦」、最終話「諸行無常」が、フジテレビの深夜アニメ枠「+Ultra(プラスウルトラ)」で3月23日深夜に2話連続放送された。公開されたカットには、壇ノ浦に追い詰められた平家の姿や、平家の面々が笑顔を浮かべるシーンが描かれた。

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 最終話は、壇ノ浦での決戦が描かれた。追ってきたのは源氏の若き総大将・義経。激しい渦潮に源平の舟が入り乱れる中、イルカの大群が押し寄せ、遂に風向きが変わる。平氏の敗北と滅亡が垣間見える中、皆を勇気づけ戦う宗盛と知盛。三種の神器とともに帝の手を取る時子。びわはその全てを目に焼き付けようとしていた。

 アニメは、作家の古川日出男さんが「平家物語」を現代語訳した「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09 平家物語」(河出書房新社)がベース。舞台は、平家一門があらゆる面で栄華を極めようとしていた平安末期。亡者が見える目を持つ男・平重盛は、未来が見える目を持つ琵琶法師の少女・びわに出会い、「お前たちはじき滅びる」と予言される。びわの視点から、日本が貴族社会から武家社会に転換する激動の15年が描かれる。

 劇場版アニメ「映画 聲(こえ)の形」「リズと青い鳥」などの山田尚子さんが監督を務め、「夜は短し歩けよ乙女」「映像研には手を出すな!」などのサイエンスSARUが制作する。吉田玲子さんが脚本、マンガ家の高野文子さんがキャラクター原案、牛尾憲輔さんが音楽を担当する。

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