剛力彩芽:独立から1年、社長として責任感強く 2021年は「毎日充実、幸せな1年間」と振り返る

新春エリアドラマ「家族の写真」で主演を務める剛力彩芽さん=東海テレビ提供
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新春エリアドラマ「家族の写真」で主演を務める剛力彩芽さん=東海テレビ提供

 女優の剛力彩芽さんが主演を務める、新春エリアドラマ「家族の写真」(東海テレビ、東海ローカル)が、1月2日午後2時から放送される。剛力さんは2020年9月に独立し、個人事務所を設立してから1年以上が経過し、現在は個人事務所「ショートカット」の社長を務めている。今年で30歳を迎えることもあり、「責任感が強くなってきた」とにこやかに語る剛力さんに、話を聞いた。

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 ◇愛知のモーニングを初体験

 ドラマは愛知県豊橋市が舞台。若手フォトグラファーの望月美晴(剛力さん)は数年前にコンクールで入賞したことで注目されたものの、今はスーパーのチラシの撮影しか仕事がない毎日。現実の厳しさに悩む中、あるきっかけで豊橋に帰郷。地元で写真館を営む父や、地域の盛り上げに四苦八苦する同級生たちとの交流の中で、やがて美晴は自身の生き方を見つめ直す……という展開。

 豊橋市へは初めて訪れたといい、「街並みもきれいだし、車で数十分行けば海も緑もあるし、いろいろなものが凝縮された街でした。地元の方にご協力していただき、エキストラで出演していただきましたが、みなさん温かくて。ご飯もおいしかったあ」と笑う。

 ドラマは約10日間の撮影で、合間には愛知の名物である、喫茶店のモーニング文化も初体験した。「(コーヒーを注文したら)サラダとスープ、パンもしっかり付いていて。テンション上がりますね(笑い)」と振り返る。

 ◇揺れる主人公を好演

 今回演じる美晴は、自分の理想と、現実に舞い込む仕事のはざまで揺れる主人公だ。久しぶりに会った父・弥太郎(升毅さん)と時に衝突し、成長していく姿を好演した。剛力さんは「私は家族と仲が良く、家族とぶつかることがあまりなかった」といい、「コミュニケーションがうまくとれないというキャラクターを演じるのは、難しいですね」と明かす。

 しかし、「美晴が悩んでいることは、誰でも起こりえること。チャレンジしてうまくいかず、どうしたらいいか分からないというのは、誰もが通る道だと思います。そこはすんなり演じられたと思います。みなさんに共感してもらえるはずです」と語る。

 升さんの父親ぶりを聞くと「すごくすてきでした。(美晴の)高校生時代の回想シーンと、大人になってきて戻ってきた時の姿がまったく違うんです。姿勢とか話し方とか、ちょっとしたことが違っていて『年を取った』と感じました。役者としてすごいと思いましたし、娘役として心配という気持ちが自然と芽生えました」と尊敬の念を語っていた。

 ◇社長として悪戦苦闘も「毎日充実」

 そんな剛力さんに、社長として大変なことを聞くと「とにかく数字が苦手で」と苦笑い。「周囲の方に手伝っていただいていますが、責任ある立場として把握はしていないといけないので。数字を眺めて『うーん……』ってなっちゃっています」と、悪戦苦闘していることを告白。「物事を決める時も、責任のあることなので、直感で決めるべきか、じっくり考えるべきなのか、いつも悩んでいます」という。そんな状況でも、「周囲の人から『生き生きしているね』って言われるんです。良い意味で力が抜けているというか。本当に幸せです」と充実感をにじませていた。

 2021年を「すごく濃かった」と振り返る剛力さん。「仕事でもプライベートでも、『この出来事はまだ去年だったんだ』と思うことが多く、それぐらい一日が濃かったですね。責任感が強くなってきたと思いますし、毎日充実していて、幸せな一年間だったな」と振り返り、「周りの人が笑顔でいてほしいという思いがより強くなりました。そのために、私自身が笑顔でいることが大事」とにっこり。今年は「感謝を忘れず、改めて仕事していければ」と意気込む。

 最後にドラマの見どころを「一年の初めに見るにふさわしい、温かい作品です。サポートしてくれる人たちが笑ってくれていることが大切だと、改めて感じさせてくれる作品になったんじゃないかなと思います。(升さんの父親の口癖である)『ええじゃないか』という言葉が、いろいろなところに広まってくれたらうれしいです」とアピールしていた。

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