小野花梨:「カムカムエヴリバディ」きぬちゃん役で話題 「ハケンアニメ!」で“神作画”の天才アニメーターに

2022年5月公開の映画「ハケンアニメ!」に出演する小野花梨さん (C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
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2022年5月公開の映画「ハケンアニメ!」に出演する小野花梨さん (C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

 NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」の水田きぬ役で話題の小野花梨さんが、2022年5月公開の映画「ハケンアニメ!」(吉野耕平監督)に出演することが12月21日、分かった。アニメ業界で奮闘する人々を描く本作で、小野さんは、天才アニメーターの並澤和奈を演じる。

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 映画は、全国の書店員が「一番売りたい本」を選ぶ2015年の「本屋大賞」にノミネートされた辻村深月さんの同名小説(マガジンハウス)が原作。映画では、新人アニメ監督・斎藤瞳(吉岡里帆さん)が、憧れのスター監督・王子千晴(中村倫也さん)と、最も成功したアニメに与えられる称号「覇権(ハケン)」を争うことになる。瞳は個性的な仲間たちと共に、日夜奮闘を重ねていく……というストーリーだ。

 小野さん演じる並澤和奈は、劇中アニメ「サウンドバック 奏の石(サバク)」「運命戦線リデルライト(リデル)」に参加する作画スタジオ「ファインガーデン」所属のアニメーター。“神作画”で話題の人気アニメーターとして、周りから頼りにされる人物だ。

 小野さんは、「天才アニメーターということで、まずは先生にアニメの基礎となるイラストを描く基礎から教わるところから始まりました。私が何気なく繰り返した鉛筆の動かし方を、『プロは絶対にしないよ』と教えていただいたことがとても印象に残っています」とコメント。

 「どうしたら普通のアニメーターではなく、天才と呼ばれるようなアニメーターに見えるのかを先生と相談しながら作る作業が非常に勉強になりました。普段はポケッとしていて冴(さ)えない女性ですが、作画やアニメに対する思いが強い、頼もしい女性です。愛情たっぷりの並澤和奈を演じることができてとっても楽しかったです!」と明かしている。

 俳優の工藤阿須加さん、前野朋哉さん、古舘寛治さん、徳井優さん、六角精児さん、人気声優の高野麻里佳さんが出演することも発表された。

 工藤さんは、アニメの企画で秩父を盛り上げようと奮闘する市の観光課職員・宗森周平、前野さんは、「サバク」の制作会社「トウケイ動画」の制作デスク・根岸、古舘さんは、「トウケイ動画」の宣伝マン・越谷、徳井さんは、「サバク」の脚本とシリーズ構成を務める前山田、六角さんは、「ファインガーデン」の社長兼アニメーターの関、高野さんは、「サバク」の主人公・トワコ役を務める声優の群野葵を演じる。


 工藤さんは、「僕が演じさせていただいた周平は、アニメに対して、地域に対してみんなに寄り添って楽しんでもらうために尽力してる誠実な人なんだなと感じました。僕自身、アニメが大好きなので今回この作品に携わらせていただけてうれしかったですし、ロケ場所もすてきで楽しく撮影することができました」と振り返っている。

 前野さんは、「さまざまな人が集まり、モノづくりするんだからドラマチックなのは必然。関わった人間の数だけ強い『オモイ』があるのです。今回はアニメを作る過程に加え、その作品を世に送り出す『宣伝』という仕事にもスポットが当たります。知れば知るほど、今後作品の見方も豊かになるはず。昨今の映像業界は人材不足です。この映画をご覧いただき、『オモイ』が生まれたのなら、あなたも一緒にモノづくりしませんか?」と呼びかけている。

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