女優の岸井ゆきのさんと、俳優の高橋一生さんが、NHKの「よるドラ」(総合、月曜午後10時45分)枠で2022年1月10日にスタートする連続ドラマ「恋せぬふたり」でダブル主演を務めることが10月25日、分かった。他者に恋愛感情を抱かず、他者に性的に惹(ひ)かれることもない「アロマンティック・アセクシュアル」の男女の同居生活を描くコメディーだ。
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本作は、連続ドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」(TBS系、2018年)や、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京、2020年)で知られる吉田恵里香さんが脚本を担当。岸井さんは、人を好きになったことがない、なぜキスをするのか分からない、恋愛もセックスも分からずとまどってきた女性・咲子、高橋さんは、恋愛もセックスもしたくない男性・高橋を演じる。
恋愛を前提としたコミュニケーションになじめず日々暮らしている咲子はある日、スーパーマーケットを訪れた際、店員の高橋から「恋をしない人間もいる」と言われ、ハッとする。咲子は、結婚を急かす母親のいる実家を出て親友とのルームシェアを計画するが、その親友が元カレとよりを戻したことで頓挫。心が折れそうになった咲子は、ネットで「アロマンティック・アセクシュアル」という言葉を知る……というストーリー。
岸井さんは、「私が演じる咲子は、恋愛のことが分からなくて、それを分かっているのが当然の周りの人たちとの関係になじめず、戸惑いながら生きています。でも人は好きだし一人は寂しい、恋愛抜きで家族を作ろうと頑張ります。人は、誰にも分かりっこないと思っている人もみんな、本当は自分のことを分かってほしいと思います。性格が違う、価値観が違う、それでも同じ社会で生きてます。その中でこんな生き方もあるのだと感じていただければ幸いです」とコメント。
高橋さんは、「生活や仕事。日常にいつからか『あたりまえ』にあったものや考えが、誰かにとっては『あたりまえ』ではなかったとしたら。何かと世の中が進むのが速くて、当たり前ではないものを『そういうこともある』として、じっくり理解を深めていくことが難しくなってきました。誰かにとっての当たり前が、別の誰かにとっては当てはまらず、理解しにくいことなのかもしれません。今回参加させていただく作品を機に、改めて自分の『当たり前』を見つめ直してみたいと思います」と話している。
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