昨年3月に死去した志村けんさんの半生を、俳優の山田裕貴さんの主演で、フジテレビでドラマ化することが10月20日、分かった。「志村けんとドリフの大爆笑物語」と題して12月に放送予定。脚本と演出は、志村さんのコント番組「となりのシムラ」(NHK)にも関わった福田雄一さんが担当する。
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山田さんが同局のドラマに主演するのは初めて。山田さんと福田さんがタッグを組むのは2019年に動画配信サービス「ピッコマTV」で配信されたドラマ「聖☆おにいさん 第II紀」以来となる。
ドラマでは、志村さんが「ザ・ドリフターズ」に携わるようになった高校卒業間際の1968年から、メンバーの一員となり、過酷なスケジュールで過ごした1990年代までを描く。コントのネタ会議やメンバーとの友情も明かされるほか、「8時だヨ!全員集合」(TBS系)や「ドリフ大爆笑」(フジテレビ系)の一場面など、コントシーンも登場するという。
福田さんが同局のドラマで演出を手がけるのは2008年の「33分探偵」以来、脚本を手がけるのは2009年の「東京DOGS」以来となる。
コメントは以下の通り。
お話をいただいたときは、“本当に僕ですか? 僕で大丈夫ですか?”と、信じられませんでした。楽しみよりもプレッシャーの方が大きかったです。実はコントシーンの撮影日が、31歳の誕生日でした。すごくうれしくて、もしかしたらそれは志村けんさんからのプレゼントだったのかなと思います。ドラマの中のせりふで、“笑いたがっている人、笑わせましょうよ”とありますが、そういうドラマになればいいなと思っていますし、その日一日は、志村けんさんに代わって皆さんを笑顔にできるとうれしいです。
この企画のお話をいただいたときはとてもうれしかったです。ただ、次の瞬間、とてつもないプレッシャーにさいなまれました。ドリフの歴史の一端を担うことができるだろうかという不安と、僕自身、志村けんさんへの思い入れがとてつもなく強かったので。何しろ、志村さんは少年時代からずっとテレビの前で見てきた大スターでしたから。
引き受けさせていただく覚悟をしたのには理由があって、「となりのシムラ」でご一緒させていただいたときに、志村さんも会議から参加してくださり、一緒にコント作りをしながら笑いを生み出す志村さんの姿勢や笑いへのこだわりを間近で感じさせていただき、やっぱり大好きで、また一緒に作りたいという思いがあったからです。
本当に大変なプレッシャーの中でしたが、山田裕貴さんはじめ役者の皆さんが本当に頑張ってくれましたし、スタッフも本当に素晴らしかったので、いい作品が撮れていると思います。編集はこれからですので、私がプレッシャーから解放されることはありませんけれど、きっといい作品になると信じて、ぜひ、お楽しみに!
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