歌舞伎俳優の尾上菊之助さんが、女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さん主演で、2021年度後期に放送されるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」に出演することが10月19日、分かった。菊之助さんが朝ドラに出演するのは初めて。日本映画界を率いる銀幕の大スター・桃山剣之介を演じる。
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桃山剣之介は、デビュー作「桃から生まれた剣之介」からモモケンの愛称で親しまれる。時代劇映画の「棗黍之丞(なつめ・きびのじょう)見参」が大ヒットしてシリーズ化され、清新な演技と甘いルックスで人気を誇る。
菊之助さんは「朝ドラにはいつも朝の15分に安らぎと感動をいただいていたので、その現場に参加することができ、とても光栄でうれしく思っています」と喜びをコメント。「普段歌舞伎をやっている私には、銀幕の時代劇スターの役は斬新なので、皆様には新鮮な気持ちで見ていただけるのではないかと思います。今回は、3世代のヒロインが100年にわたって織りなす物語です。私がそこにどんなふうに寄り添い、関わらせていただけるのかご注目していただきたいと思っています」と話している。
桃山剣之介は、戦前から活躍する銀幕の大スターという役どころ。制作統括の堀之内礼二郎さんは「この令和の時代でも昭和の香りをまといつつ、当時の映画スターの気品と美しさを表現できる役者をイメージした瞬間、菊之助さんの姿が頭に浮かびました」とコメント。
さらに「殺陣(たて)シーンの撮影の初日、『歌舞伎と時代劇の殺陣は勝手が違うので大変です』とおっしゃっていましたが、始まってびっくり。その流れるような刀さばきは、美しい舞いを見ているかのようでした。剣之介さんの雄姿をテレビでご覧になった時はぜひ、「よっ!モモケン」とお声がけください! で、そもそもなぜ銀幕の映画スターが出てくるのか。それは本編でのお楽しみに……」と呼びかけている。
「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリーで、昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。上白石さんは祖母の安子役、深津さんは母のるい役、川栄さんは娘のひなた役として、バトンをつなぐ。
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