香川照之の昆虫すごいぜ!:新作は「赤とんぼ」 カマキリ先生、異例の宣言 “捕れない”ことで「減っていること証明したい」

稲穂の実る田んぼで赤とんぼを探すカマキリ先生(香川照之さん) (C)NHK
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稲穂の実る田んぼで赤とんぼを探すカマキリ先生(香川照之さん) (C)NHK

 昆虫好きで知られる俳優の香川照之さんによるNHK・Eテレの学校放送番組「香川照之の昆虫すごいぜ!」の新作が、11月3日午前9時から放送されることが分かった。テーマは「赤とんぼ」。カマキリ先生(香川さん)は「数が減っている“赤とんぼ”を通して、未来を生きる子供たちが少しでも今ある地球の現状ってのを分かってもらう機会になればなと思っています。今年最後の『昆虫すごいぜ!』見て欲しいです」と呼びかけた。

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 番組は、「人間よ!昆虫に学べ」をテーマに、香川さんがカマキリの着ぐるみ姿の“カマキリ先生”となり、大好きな昆虫の生態を紹介する。2016年10月にスタートし、1時間目から8時間目まで「トノサマバッタ」「モンシロチョウ」「オニヤンマ」「クマバチ」「ハンミョウ」「アリ」「キリギリス」「セミ」を取り上げ、特別編も放送されてきた。

 実は、日本には“赤とんぼ”という種のトンボはいない。童謡「赤とんぼ」で歌われたのは「ナツアカネ」と呼ばれるトンボだったと言われている。他にも秋になると田んぼでみかける「アキアカネ」など、これらのアカネ属のトンボが、米作りとともにあった日本の里山の風景を赤く彩ってきた。ところが、減反や稲作の変化によって、トンボのすみかである田んぼの環境が変わる中、全国で赤とんぼが激減していると報告されている。

 この異変にカマキリ先生は、「捕れないことで、アカネ属が減っていることを証明したい!」と、番組では前例のない「ゲットできない!」宣言をしての昆虫採集がスタート。果たして、日本の里山のシンボル・赤とんぼはゲットなるのか? 

 さらに、スタジオでも、このままでは「日本の空から赤トンボが消えてしまう!?」と、これまた前例のない真面目なカマキリ先生が、子カマキリたちへ熱い授業を行う……という内容で、子役の寺田心さんと、「私立恵比寿中学」の安本彩花さんが“子カマキリ”としてゲスト出演する。

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