琵琶(びわ)法師によって語り継がれた古典が原作のテレビアニメ「平家物語」で、ロックバンド「羊文学」がオープニングテーマ(OP)「光るとき」を担当することが9月10日、分かった。同アニメの音楽を手がける牛尾憲輔さんのソロユニット「agraph(アグラフ)」とヒップホップグループ「スチャダラパー」のANIさんによる「agraph feat.ANI(スチャダラパー)」が、エンディングテーマ(ED)「unified perspective」を担当することも発表された。
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「羊文学」の塩塚モエカさんは「この作品は、原作で描き出される平家の魂に対して、並々ならぬ思いをもって作られています。台本を読むたびに、傲慢なイメージで語られがちな平家の人々の、人間らしく美しい側面を知りました。そんな姿を、私たちなりにたたえ、照らし出す曲を作ることができたと思います。今までに抱いたことのないような、複雑で尊い感情を教えてくれる物語に出会えたこと、そしてその一部を担わせていただけたことを心から光栄に思い、感謝しています」と話している。
「agraph」は「共に歩んできたからこそ、作ることができました。この万感は、言葉が見つかりません」とコメントを寄せている。ED「unified perspective」と、アニメで使用される背景音楽3曲が、9月16日から配信される。
「平家物語」は、平家の栄華、没落を描いた古典で、初めて連続テレビシリーズとしてアニメ化される。作家の古川日出男さんが「平家物語」を現代語訳した「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09 平家物語」(河出書房新社)をベースに、琵琶法師の少女・びわの視点で描く群像劇となる。平家一門が栄華を極めようとしていた平安末期、亡者が見える目を持つ男・平重盛は、未来が見える目を持つ琵琶法師の少女・びわに出会い、「お前たちはじき滅びる」と予言される……という展開。
劇場版アニメ「映画 聲(こえ)の形」「リズと青い鳥」などの山田尚子さんが監督を務め、「若おかみは小学生!」などの吉田玲子さんが脚本、マンガ家の高野文子さんがキャラクター原案、牛尾さんが音楽を手がける。「夜は短し歩けよ乙女」「映像研には手を出すな!」などのサイエンスSARUが制作する。悠木碧さんが主人公で語り部となる琵琶法師の少女・びわを演じるほか、玄田哲章さんが平清盛役、櫻井孝宏さんが清盛の長男・重盛役、早見沙織さんが重盛の妹・徳子役で出演する。
2022年1月からフジテレビの深夜アニメ枠「+Ultra(プラスウルトラ)」で放送される。9月15日から毎週水曜深夜0時に動画配信サービス「FOD」で先行独占配信される。
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