清原果耶:3度目の朝ドラ「おかえりモネ」で挑むヒロイン役 撮影中は「五感、フル回転です」

5月17日スタートのNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロイン・清原果耶さん=NHK提供
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5月17日スタートのNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロイン・清原果耶さん=NHK提供

 5月17日にスタートするNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」(NHK総合ほか)でヒロインの永浦百音(ももね)を演じる清原果耶さん。女優デビュー作となった「あさが来た」(2015年度後期)、ヒロインの生き別れの妹を演じた「なつぞら」(2019年度前期)に続き、今作で3度目の朝ドラ出演となる。「私はこの仕事を始めて、芝居の原点が『あさが来た』でした。『なつぞら』で朝ドラに帰ってこられたときもうれしかったんですけど、何より今回は『おかえりモネ』のヒロインとして参加できるということが、すごく私自身もうれしかったです」と声を弾ませる清原さんに、撮影の手応えなどを聞いた。

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 ◇「透明なゆりかご」安達奈緒子と再タッグ「楽しみ」

 「おかえりモネ」は第104作の朝ドラで、「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」(フジテレビ系、2017年)や「透明なゆりかご」(NHK、2018年)、「きのう何食べた?」(テレビ東京系、2019年)などの脚本を手掛けた安達奈緒子さんによるオリジナル作品。「海の町」宮城県・気仙沼に生まれ育ち、「森の町」同県の登米(とめ)で青春を送るヒロインが、気象予報士という仕事を通して人々に幸せな未来を届けていく物語だ。

 ヒロインに抜てきされ、「家族も、親しい人もみんなすごく喜んで、応援してくれたので、出演できて良かったなと思います」と明かす清原さん。また今作では、2018年の初主演ドラマ「透明なゆりかご」に続き、脚本家の安達さんとの再タッグが実現し、「私が言うのもおこがましいかもしれないのですが、安達さんらしい(脚本)というか。ちゃんと、物語に“空間”があって、役者に芝居をさせてくれるような台本だったので、すごく演じるのが楽しみだなという気持ちがありました」と振り返る。

 「一度、『透明なゆりかご』という作品でご一緒していて、安達さんも、私の芝居の癖とかを見て書いてくれていたのかなという気がしています」という清原さんは、「『おかえりモネ」という作品は、物語が本当に色鮮やかで。それは土地もそうですし、人物もそうですし、百音の道筋もそうですけど、追いたくなってしまうような言葉とかがたくさん含まれているような物語なので、ぜひ皆さんの毎朝を『おかえりモネ』で彩っていければいいなと思います」と思いを明かした。

 ◇百音と同じく“五感”大切に “難しさ”も次々と実感

 演じる百音は、「聴覚とか、嗅覚とか、普通に過ごしている中でも五感をよく使う」女の子で、清原さん自身も撮影中は「五感、フル回転です(笑い)。絶対に大事です」と笑顔で強調。「そこは何か分かる気がしました。私も(五感を)気にするのが好きなので、そういうところは似ているのかなと」と共感を寄せる。

 役を演じるにあたり、事前にさまざまな準備をしたとも話す清原さんは、「(宮城県では)森林組合で働く役なので、森林組合に見学に行かせてもらったりとか、実家がカキの養殖業をやっている(設定な)ので、船に乗って作業を見させてもらったりとか……」と振り返る。

 また、気象予報士という部分では、天気の勉強も重ねた様子で、「もともと天気を気にする方なのですが、天気予報をちゃんと見るようになりました。気象予報士試験を受ける人が読む本を読んだり、天気の簡単な仕組みについての本を読んだりしていました」と告白。ただ、そうした勉強は率直に言って「難しい」というのが本音で、「『そういう仕組みだったんだ!』と思えることはあったんですけど、思えるだけで。それ(仕組み)を人に説明する気象予報士さんのお仕事は、努力あってのものというか……」と難しさを痛感していた。

 さらに“難しさ”といえば、宮城の方言。今回が初挑戦で、「始めたての頃よりは慣れてきていると思います」という清原さんは、「音源をもらったらそれを聞いてせりふを覚えて、現場で何回も何回も確認しながらしゃべっています。最近、ちょっとずつアドリブを言えるようになってきて(笑い)。それはうれしいポイントですね」とうれしそうにほほ笑んだ。

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