藤木直人:17年ぶりWOWOWドラマ出演 「連続ドラマW 黒鳥の湖」で過去に過ち犯した主人公

「連続ドラマW 黒鳥の湖」に出演する(左から)三宅健さん、藤木直人さん、吉瀬美智子さん、財前直見さん=WOWOW提供
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「連続ドラマW 黒鳥の湖」に出演する(左から)三宅健さん、藤木直人さん、吉瀬美智子さん、財前直見さん=WOWOW提供

 俳優の藤木直人さんが、7月からWOWOWで放送される連続ドラマ「連続ドラマW 黒鳥の湖」で、主演を務めることが4月19日、分かった。藤木さんがWOWOWのドラマに出演するのは、約17年ぶりとなる。藤木さんは、ザイゼンコーポレーションの社長で、過去の過ちに罪悪感を感じながら次第に翻弄(ほんろう)されていく主人公・財前彰太を演じる。

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 また、彰太の妻で、事件に巻き込まれていく中で過去の秘密が明らかになる財前由布子役で吉瀬美智子さん、寺の住職の息子で、由布子が参加した“瞑想(めいそう)の会”を開く若院役で三宅健さん、若院の母親で、由布子の精神的な支えである大黒様役で財前直見さんが出演することも発表された。

 ドラマは、「愚者の毒」で日本推理作家賞を受賞した宇佐美まことさんの同名小説(祥伝社)が原作で、宇佐美さんの作品の映像化は初めて。若い女性が拉致され、持ち物が次から次へと家族のもとに送られてくる事件が発生。ザイゼンコーポレーションの社長・財前彰太は、興信所の調査員をしていた18年前に、谷岡という男性から、娘が拉致されワンピースの切れ端や切り刻んだ下着、はがされた爪や写真が送られてきた事件の調査を依頼された過去があった。その事件で大きな“細工”をしていた財前は、似たような事件が起き、動揺する。そんな中、財前の愛娘・美華が行方不明になり持ち物が送られてくる。調べを進めるうちに、妻・由布子の過去を知ることになり……。

 「連続ドラマW 黒鳥の湖」は7月からWOWOWプライム、WOWOW 4Kで放送、WOWOWオンデマンドで配信。全5話で第1話は無料放送。

 ◇藤木直人さんのコメント

 ーー本作のオファーを受けた際のお気持ち。

 率直にうれしかったです。WOWOWで「宿命」というドラマをやらせてもらったのがもう17年前。主人公彰太の過去の事件とほぼ同じくらい前(笑い)。スケジュールはハードになりそうですし、今の世の中の状況もとても大変ですが、まずはしっかりと毎日健康体で撮影に臨みたいと思います。

 ーー脚本を読まれた際の感想や、今回演じられる役・財前彰太についての印象。

 原作を読んだとき、今起きている事件と18年前の事件がどう関わってくるのか? 全く先が読めず、彰太と一緒に翻弄され、そしてその結末に驚かされました。あの人がこの世からいなくなったらどうなるんだろう? 誰しもが心によぎったことはあると思います。決して人ごとではなく共感できるキャラクターにしたいと思いました。

 ーーこの映像化を通じて届けたい思いや、視聴者の皆様へメッセージ

 状況が次々と変わっていき、さらには18年前の事件も絡んできて複雑な構造になっています。ワンシーン、ワンシーン丁寧に作っていって皆様にドキドキ、ハラハラしていただけるようなエンターテインメント作品になるよう頑張ります。

 ◇吉瀬美智子さんのコメント

 ーー本作のオファーを受けた際のお気持ち。

 久しぶりのWOWOWで、大人が特に楽しめる作品だなと思いました。難しい役どころではありますが、この役を楽しみながら演じられたらと思います。藤木さんとも2度目の共演なので楽しみです。

 ーー脚本を読まれた際の感想や、今回演じられる役・財前由布子についての印象。

 内容が複雑で由布子も秘密を持っていながらの生活ですが、芯は強く彰太と出会ったことによって救われた部分もあります。品があり、優しさの中にも強さを持っている女性だと思います。

 ーーこの映像化を通じて届けたい思いや、視聴者の皆様へメッセージ

 サスペンスを楽しんでいただきながらも、因果応報というテーマを心にとどめていただけたらと思います。

 ◇三宅健さんのコメント

 ーー本作のオファーを受けた際のお気持ち。

 ドラマでミステリー作品に出演させていただくのは今回が初めてなので、これまで見せたことのなかった自分をお見せできるのではないかと思いました。また、WOWOWでは初めてのドラマ出演になりますので楽しみにしております。

 ーー脚本を読まれた際の感想や、今回演じられる役・若院についての印象。

 先が気になり一気に読んでしまいました。一歩道を踏み外してしまったがために、その人の人生の歯車が狂っていく。自分の犯してしまったその罪に長年悩まされ苦しみ、自分の大切な存在にまで影響を及ぼしてしまう。過去の罪からは逃げられない。正に因果は廻(まわ)るのだと思いました。

 ーーこの映像化を通じて届けたい思いや、視聴者の皆様へメッセージ。

 世の中は帳尻が合うようにできていて、悪いことをすればいずれ暴かれ、必ず報いはやってくるのだなと思いました。原作中の言葉を借りると、「間違った方法で得た幸福は、正しい方法で修正される」正に因果応報。ウソをつけば、そのウソを隠す為に一つ、また一つとウソを塗り重ねていかなければいけなくなる。そのいくつも重ねられたウソが、やがて人の心を真っ黒に塗りつぶしていくのかもしれない。なので、やはり真っ当に生きることが全てなのだと思いました。そんなことを感じられる作品になっていると思いますので、皆様ぜひご覧ください。

 ◇財前直見さんのコメント

 ーー本作のオファーを受けた際のお気持ち。

 最初に、主人公たちの名字が「財前」なので、ややこしいと思いました(笑い)。撮影現場で「財前」と呼ばれると「ハイッ」って返事をする自分が浮かびました。

 ーー脚本を読まれた際の感想や、今回演じられる役・大黒様についての印象。

 脚本の登場人物それぞれに心の闇と、自分の中の正義があって、ラストまでハラハラドキドキ謎を楽しんで読ませていただきました。大黒様は、世話好きで、優しくて、この人に悩みを話すと安心する。そんな器の大きい方なんだろうなぁと感じました。

 ーーこの映像化を通じて届けたい思いや、視聴者の皆様へメッセージ

 エゴや出世欲、金欲などよりも、自分の中の芯をしっかり持って、これからの時代を楽しんで生きましょう!

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