天国と地獄 ~サイコな2人~:“日高”高橋一生の“目的”が判明 “新たな謎”SDカード、スマホは…

連続ドラマ「天国と地獄 ~サイコな2人~」最終回のワンシーン(C)TBS
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連続ドラマ「天国と地獄 ~サイコな2人~」最終回のワンシーン(C)TBS

 初回から第9話までの期間平均視聴率(世帯)が14%を超える(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、女優の綾瀬はるかさん主演の連続ドラマ「天国と地獄 ~サイコな2人~」(TBS系、日曜午後9時)。第9話では、高橋一生さん扮(ふん)する日高陽斗(ひだか・はると)と日高の双子の兄・東朔也(迫田孝也さん)の過去と、日高の“目的”も判明した。そして、東が持っていたSDカード、日高のスマホが復活と“新たな謎”も浮上した。3月21日に放送される最終回を前に、見どころをまとめた。

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 ◇以下ネタバレを含みます

 ドラマは、綾瀬さん演じる、努力家で正義感が強いが慌てん坊な35歳の刑事・望月彩子が、高橋さんが演じる日高と魂が入れ替わってしまう……というストーリー。「世界の中心で、愛をさけぶ」「JIN‐仁‐」「義母と娘のブルース」(いずれもTBS系)など数々のヒットドラマを手掛けてきた脚本家の森下佳子さんのオリジナル。初回世帯視聴率16.8%と好スタートを切り、その後も13%以上の高視聴率をキープ。最新第9話では16.5%を記録している。

 ◇日高と東の過去

 第9話では、日高と東の過去が描かれた。生き別れて育った2人は、「コ・アース」社の社長、同社で働く清掃員として再会。親交を深めていく中、日高は東の手のひらにあるほくろを見て、小学生時代に歩道橋で会った少年が東だと知り、生き別れた兄だと確信する。その後、日高はDNA鑑定を行い確証も得た。

 物語の“伏線”として描かれてきた、日高が奄美大島で「東朔也」と名乗っていた理由も明らかになった。DNA鑑定の結果を知った日高は、東が兄なのか確かめるために、母親(徳永えりさん)の故郷である奄美大島へ行く計画を立て、東を誘った。しかし旅行の前日、認知症を患った日高と東の実の父(浅野和之さん)が階段から落ちて死んでしまう。東は、日高に「妻が倒れた」とうそをつき、旅行をキャンセル。1人で奄美大島に向かった日高は、出会う人に東と名乗り、旅行の思い出を残そうとしたのだ。

 ◇日高の目的は…

 ドラマの軸となった連続殺人事件の真相も判明した。3年前の一ノ瀬正造殺害事件は「クウシュウゴウ」こと十和田元(田口浩正さん)による犯行だった。東は、自殺した十和田の自宅清掃中に、マンガ「暗闇の清掃人Φ」、犯行後を収めた写真が入ったアルバムを入手。その後、膵臓(すいぞう)がんで余命半年と宣告された東は、死ぬ前に恨みを持っていた田所仁志、四方忠良、久米幸彦を順番に殺害した。これは、刑事の河原(北村一輝さん)の推理通りだった。

 東の凶行に反対した日高だったが、田所の殺害現場で洗浄剤「サンプルQ」や凶器の石が置かれているのを発見。東に「協力するか」、もしくは「通報するか」と迫られた日高は、殺害現場を清掃し“共犯者”に。東の凶行を止めようとしつつ、クウシュウゴウを模倣することで捜査をかく乱し、余命わずかな東が死ぬまで警察の手が伸びぬようにしていた。一方、東は、久米の殺害時に、日高が協力しているのを警察に分からなくさせようと遺留品を多く残し、単独犯の仕業に見せかけた。

 ◇“彩子”綾瀬はるかの正義感が焦点に

 真相を知った彩子は「誰を憎んだらいいのか分かんない話」と悔しさをにじませる。その一方で、「人には守るべきルール」があると訴え、彩子は、対面した東に“鉄拳制裁”を加えながら「私はあんたを哀れんだりしない。今までどんなひどい目に遭ってきたとしても、どんな人生だったとしても、こんなに思ってくれる人をたたき落とせるなんて、あんたは正真正銘のサイコパスだから」と吐き捨てるのだった。

 同話のラストでは、逮捕された日高を「絶対に助けるから」と宣言。かつて彩子は、刑事になろうと思った理由について、子供の頃にぬれ衣を着せられ、犯人扱いされたのが気に入らなかったと語っていた。その状況に置かれた日高を前に、正義感が強い彩子は最終回で、どのような行動を起こすのだろうか。

 新たな謎として視聴者に提示された、東の財布からこぼれ落ちたSDカード、「HELLO」という文字とともに復活した日高のスマホ……。そして、どうして彩子と日高が入れ替わることになったのかという大きな謎も残されている。これらが最終回の展開にどのような影響を及ぼすのか……。“魂逆転劇”の終幕は“天国か地獄”なのか? 最終回も見逃せない。

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