小説投稿サイト「小説家になろう」で人気のライトノベルが原作のテレビアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」で、人気キャラクターのエリス・ボレアス・グレイラットを演じる声優の加隈亜衣さん。エリスは“狂犬”とも呼ばれる凶暴なキャラクターではあるが、繊細なところもあり、そのギャップ、ツンデレなところが人気を集めている。加隈さんが、時に凶暴、時に繊細にエリスを演じているのが印象的だ。第1クールの締めくくりとなる3月21日の放送を前に、加隈さんにエリスへの思いを聞いた。
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「無職転生」は、34歳無職の男性が家を追い出され、トラックにひかれて死んでしまうが、剣と魔法の異世界でルーデウス・グレイラット(ルディ)として生まれ変わり、前世での知能や後悔を生かし、新たな人生が動き始める……というストーリー。MFブックス(KADOKAWA)で書籍化され、コミカライズも展開されている。アニメは、「ゲーマーズ!」などの岡本学さんが監督を務め、WHITE FOXとEGG FIRMが設立したスタジオバインドが制作する。ルディ役の内山夕実さんのほか、杉田智和さん、小原好美さん、茅野愛衣さんらが声優として出演する。
エリスはフィットア領にある大都市ロアの町長の娘。想像を絶する凶暴な性格の赤髪美少女で、剣の才能は抜群だが、勉学は苦手。ルディは、エリスの家庭教師を務めることになる。
「キャラクターがみんな可愛いけど、最初はシルフィの印象が特に強かったんです。守りたい感じが可愛い!って。エリスは、とんでもない子だな!という印象で……。でも、読み進めると可愛さが増すんですよね。噛(か)んだらおいしくて、ずっと噛んでいたくなるような。スルメみたい! ……もっと可愛い例えがいいのかな(笑い)。苛烈なキャラクターと説明されていますが、まさにそのままですね。どうやって向き合うかを考えました」
エリスが初登場したのは第5話「お嬢様と暴力」。まさに“暴力”的な初登場で、つかみは完璧だった。登場するとSNSでは、加隈さんの演技を絶賛する声であふれた。
「見た目の可愛さは無視して、こんな子がいたらイヤだ!という気持ちで臨もうとしていました。映像のクオリティーがすごいので、この画に負けないようにしよう!という意識もありました。少しでも物おじしたら、それが声に乗ってしまうと思ったんです。耳を塞ぎたくなるようなうるささがあってもいいのかな?と思いっきり演じました」
「無職転生」は“なろう系”のパイオニアとも呼ばれる人気作で、原作でもエリスは大人気のキャラクターだ。それだけにプレッシャーも大きかったという。
「アニメ化を待ち望んでいたファンの方も多い作品です。その作品に携われるのがうれしかったのですが、ドキドキしていました。第4話まですごく盛り上がっていて、来週にならないで!とプレッシャーを感じたりもして…。でも、第5話が放送されると、ファンの方からいろいろな声をいただけて、今は早く来週にならないかな!となっています。ありがたいです」
エリスは“狂犬”とも呼ばれている。でも、ただ凶暴なわけではない。繊細なところもある。ルディとの出会いをきっかけに成長もする。加隈さんが、そんなエリスを丁寧に演じているのが印象的だ。
「可愛いんですよね。実は兄弟のことなどさまざまなことがあって、自分を大きくしようとしています。思ったことをすぐに言うし、身体能力は高いけど、言葉にするのが苦手で、手が先にでる。弱いところもあるんですね。ルディとの出会いをきっかけに、ルディに弱さを見せるようにもなります。徐々に成長する中で、優しい気持ち、守りたいものへの実直さも芽生えます。ルディに対して、最初は私の方が偉い!という気持ちだったけど、だんだん追いつきたい気持ちも生まれます。声はどんどん大人っぽくなるけど、ルディに対しては幼いところも見せるんです。演じる技術としては難しいけど、気持ちは分かるんですよね。素直な子なので」
エリス役は加隈さんにとって挑戦でもあった。
「エリスの成長度合いを自分なりに考えています。大人っぽく見えるけど、子供っぽくも見える危うさ、多面性を声で表現しようとしています。同じせりふを言うことがあるのですが、時系列によって成長しているところが見えるようにしたり」
アフレコでは、ルディ役の内山さんに「引っ張ってもらっています」という。特に印象的だったのが第8話「ターニングポイント1」のルディとエリスのベッドでのやりとりだ。
「内山夕実ちゃんは、やっぱりすごい!と尊敬しています。第8話のベッドでのやりとりは、収録の時は、エリスとしてドキドキしていました。オンエアを見て、ルディの下心が見えるところで、うわーー!イヤだーー!って危機感を持つほどでした。本当にすごいです。それだけじゃなくて、ルディは格好いいし、優しいところもあって、振り幅のあるキャラクターです。そこがすごいんですよね」
第1クールの締めくくりとなる第11話について「“前世の男”が転生して、本気で生きようとする中で、人とのつながりなど得たものがあり、それを振り返っていただけるような一区切りになります。ワクワクすると思います」と話し、「第2クールは、エリスはさらに可愛くなるので、注目してください!」とアピールする。エリスは、これからさまざまな試練が待ち受けている。加隈さんの繊細な演技によって、エリスの魅力をさらに引き出してくれそうだ。
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