俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)は、10月18日放送の第28回「新しき幕府」から「京~伏魔殿編」が本格的にスタートし、同回では片岡鶴太郎さん演じる摂津晴門(せっつ・はるかど)が初登場する。「プロデューサーの方からは、『今回悪役です』と言われました。物語のステージが変わっていく中で、後半戦の盛り上がりの1パートをご指名いただいた感じがします」と明かす片岡さんが、自身の役どころについて語った。
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摂津晴門は幕府政所頭人。義輝(向井理さん)、義昭(滝藤賢一さん)にいたるまで室町幕府の執務を取り仕切る。幕府の存続を第一に考える保守的な人物で、信長(染谷将太さん)とともに上洛(じょうらく)した光秀(長谷川さん)と幕府のありようをめぐって、ことあるごとに対立する。ビジュアルのキャッチコピーは「老獪(ろうかい)な室町幕府官僚」だ。
片岡さんは「後半戦は、足利義昭を将軍とした新しい幕府があり、幕府というステージに明智光秀が登場しますが、光秀がそこで最初に越えなければならない壁が晴門です」と位置づける。
また、「狡猾(こうかつ)で裏でいろいろなところに手を回している嫌な人物と、光秀はこれまで対峙(たいじ)する経験がなかったと思います。光秀は晴門との出会いによって、官僚的な晴門をどのように攻略していくのか考えていきますし、純粋な志と麒麟を求めている純真な心でそこを打ち破っていく、光秀の核心を作るきっかけにもなったのではないかと思います」と持論を披露。「信長に対しても、田舎から出てきたヤツだと、晴門は初めから毛嫌いしています。晴門はキャリアもあるし、プライドの高さもあり、信長の前では一応頭は下げますけど、腹の中では完全に敵対視しています。信長のことを全く認めていませんね」と印象を語る。
さらに片岡さんは、「光秀をどういじめていくか、どのような策略の中で光秀を動揺させるか、そして視聴者の皆さんにも『嫌なヤツだな』と思っていただけるか。官僚的な頭の良さと、エリートのプライドで、光秀をこれからどんどん追い込んでいきます。やはり悪役がいないと、ヒーローは輝きませんからね。憎たらしいキャラクターを演じたいと思います。晴門の、さげすんだ目つきや顔つきにもぜひ注目してご覧ください」とアピールしていた。
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