人気アニメ「おジャ魔女どれみ」シリーズの20周年記念作で、オリジナルスタッフが製作する劇場版アニメ「魔女見習いをさがして」(佐藤順一監督、鎌谷悠監督、11月13日公開)。子供のころに「おジャ魔女どれみ」シリーズを見ていた3人の女性が出会い、「おジャ魔女どれみ」ゆかりの地を旅する中で自分自身を見つめ直していく。3人のヒロインの声優陣には、女優の森川葵さん、松井玲奈さん、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子さんという「おジャ魔女どれみ」の大ファンという3人がそろった。アフレコ最終日には、「おジャ魔女どれみ」の声優陣も集結し、森川さんらが大興奮。その模様をリポートする。
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「魔女見習いをさがして」は、22歳の教員志望の大学生の長瀬ソラ、27歳の会社員の吉月ミレ、20歳のフリーターの川谷レイカが主人公で、子供のころに「おジャ魔女どれみ」シリーズを見ていた3人が出会い、一緒に旅に出ることになる。森川さんがソラ、松井さんがミレ、百田さんがレイカをそれぞれ演じる。三浦翔平さん、石田彰さん、浜野謙太さんも声優として出演する。
アフレコ最終日は、一度収録したシーンを改めて録(と)り直し、微調整していった。森川さん、松井さん、百田さんの3人がそろってブースに入り、収録がスタート。佐藤監督、鎌谷監督、東映アニメーションの関弘美プロデューサーらスタッフが見守る中、せりふの語尾の聞き取りづらい部分や、ワンフレーズのニュアンスを調整していく。
松井さん演じるミレが、百田さん演じるソラに励まされ「うん……」と話すシーンでは、佐藤監督から「もっとしっとりめに」とディレクションが入ると、松井さんが「やってみます」といい何度もテークを繰り返す。「うん……」という一言に、ソラに励まされたことをうれしく思うミレの気持ちが含まれているといい、微調整を重ねていた。
3人が声をそろえて「いこう! 今なりたい私に向かって!」というシーンでは、まず百田さんが一人でせりふを言い、そのリズムにほかの2人が合わせた。スタッフからは「素晴らしい!」という声が上がり、森川さんはガッツポーズを見せていた。
森川さんら3人での収録が終了した後は、「おジャ魔女どれみ」シリーズ声優陣が登場し、ブースで共演が実現した。どれみ役の千葉千恵巳さん、はづき役の秋谷智子さん、あいこ役の松岡由貴さん、おんぷ役の宍戸留美さん、ももこ役の宮原永海さん、ぽっぷ役の石毛佐和さんという豪華声優陣の登場に、大きな拍手が上がり、森川さんらも笑顔を見せる。松井さんは「オタクは声優さんに会うと泣きそうになるんです!」と感極まった様子だった。
子供時代のソラ、ミレ、レイカが笑い声を上げながら楽しそうに駆けていくシーンの収録では、千葉さんら「おジャ魔女どれみ」声優陣がお手本を見せることに。それを目の当たりし、百田さんは「すごい! こんなの無理だって!」と声を上げる。その後、森川さんら3人も、千葉さんらの前で同シーンを収録。こちらにも3人の緊張が伝わるほどで、収録を終えると3人は疲れ切った様子。佐藤監督は「3人とも疲れすぎです(笑い)」と話していた。
一流貿易商社に勤めるミレが英語で会話するシーンでは、海外在住経験のあるももこを演じた宮原さんから発音のレクチャーが入る一幕もあった。松井さんと宮原さんが並んでマイク前に立ち、「Thank You」というセリフを何度も確認しながら収録していた。
大人数がブースに入り、熱気があふれる中、収録はオールアップを迎えた。スタッフから花束を渡された森川さん、松井さん、百田さんは満面の笑みを浮かべていた。
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