テレビアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」の劇場版第2部「Gのレコンギスタ II」「ベルリ 撃進」(富野由悠季総監督)のテーマ曲「G」を音楽ユニット「DREAMS COME TRUE」が手がけたことが話題だ。富野総監督は、作詞をしたボーカルの吉田美和さんを「天才的」と絶賛する。豪華なコラボに、富野総監督は何を感じたのだろうか。
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「ガンダム Gのレコンギスタ」は、「機動戦士ガンダム」誕生35周年記念作品の一つとしてテレビシリーズが2014年10月~15年3月に放送された。地球上で必要なエネルギー源を宇宙よりもたらすキャピタル・タワーを守るキャピタル・ガード候補生のベルリ・ゼナムの冒険を描いた。劇場版はテレビシリーズ全26話に新たなカットを追加。全5部作で上映される。
富野総監督によると、テーマソングの制作は「お任せ」だったという。中村正人さんに第1部のポスターを見せ、「絶対条件はこのポスター。中村さんと吉田さんの打ち合わせは、これだけでいい! とこのポスターを見せただけ」と明かす。富野総監督の元に最初に届いたのはボーカルが入っていないインストゥルメンタルバージョンだった。
「曲をいただいたからには、受けて立たないと! ただ、スケジュールの都合もあって、インストしかない状態でエンディングの画を作らないといけなかった。リズム感は分かるけど、歌詞が分からない状態で、スピード感を残さないといけない。あの吉田美和のボーカルが入るわけで、吉田美和に嫌われたくなかった。そこは気にします! 1週間くらい悩みました。使えるカットを探したんだけど、自分の絵コンテを見てぼうぜんとした。ベリルとアイーダの決めカットが全然ない!」
吉田さんが手がけた「G」の歌詞を見ると、ベルリ、富野総監督のことを歌っているようにも感じる。「G-レコ」を手がけるサンライズの小形尚弘プロデューサーは「そうですね」とうなずき、「ベルリもある意味、富野総監督の分身ですからね。吉田さんは、ここまで富野総監督のことを的確に捉えているのか! とびっくりしました」と話す。
吉田さんは「G」の歌詞に取りかかるに当たって、富野総監督の「G-レコ」に関する発言を徹底的に調べたという。富野総監督は「そういうもんです。それをしないとあの歌詞にはならない。打ち合わせをいっぱいしたがる人もいるけど、そういう人は無能ですね!」と毒舌を交えながら、吉田さんを絶賛する。
富野総監督、「G-レコ」、ドリカムの奇跡のようなコラボによって「G」は生まれた。じっくり耳を傾けてみると、「G-レコ」をより深く理解できるはずだ。
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