クマムシ:アーティスト気取りで最高月収800万円から転落 いら立ち、憎悪、けんかで解散危機も

7月1日放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」に出演したお笑いコンビ「クマムシ」=テレビ朝日提供
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7月1日放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」に出演したお笑いコンビ「クマムシ」=テレビ朝日提供

 お笑いコンビ「クマムシ」の佐藤大樹さんと長谷川俊輔さんが、7月1日深夜放送の人気バラエティー番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系、月曜深夜0時20分)に「お互い憎悪が湧いて、コンビ仲冷えてたんだから~先生」として授業をした。2010年にコンビ結成。15年に「あったかいんだからぁ♪」でCDデビューし、数々の音楽番組にも出演。最高月収800万円だったという2人だが、実は互いに激しい憎悪を抱き、急激にコンビ仲が悪化した結果、仕事が激減していった様子を激白した。

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 長谷川さんによると、コンビ間に大きな溝ができたのは「超絶アーティスト気取り」が原因だったという。こんなに売れた曲を作れる自分は天才かもしれないと勘違いし、「新ネタができた」ではなく、「新曲ができた」と言ったり、新曲を作るためにギターを持って海に出かけたりしていたと当時を振り返った。しかも作詞・作曲をクマムシ名義にしていたため、アーティスト気取りは佐藤さんにまで伝染。取り巻きにドアを開けさせるなどの当時のエピソードを披露した。

 曲を作った長谷川さんは、佐藤さんの態度が気に食わず、自分に対して「『ありがとう』言えよ! 殺すぞ!」といら立っていた。佐藤さんも、長谷川さんだけが周囲に褒められる状況に嫉妬したという。「あったかいんだからぁ♪」のリリースからたった1カ月で関係がほころび始めた2人は、ほかにもお金や女性関係でさまざまな不満を抱き、「お前が俺を嫌いなら、俺はお前をもっと嫌いになってやる!」と、憎悪の悪循環に陥った。

 そんな中、佐藤さんが仕事に1時間半の大遅刻。「ストレートパーマをかけていた」のが理由だったことから、元柔道部で黒帯の長谷川さんが激怒し、コンクリート上で佐藤さんに「大外刈り」をかけ、大げんかに発展。長谷川さんはこの一件で本気で解散を考えたという。その後も2人の関係は改善せず、無視し合うようになった結果、仕事は激減し、芸能界からほぼ消滅という状態に。

 しかし、今は関係を修復している最中だと語る。佐藤さんの出身地、北陸地方でレギュラー番組を持っていることなどを挙げ、長谷川さんは、「クマムシ」は「やはり2人でないとダメだと改めて感じている」と告白。「相手を好きになれば相手はもっと自分を好きになってくれる」という教訓を熱く伝えた。

 授業の最後には、長谷川さんが、佐藤さんに対し「ありがとう」を言ってこなかったことを反省し、初めて感謝の気持ちを伝えた。佐藤さんは長谷川さんからのあったかい言葉に驚きながらも、改めて2人で頑張っていくことを誓い合った。

 授業を終えた長谷川さんは「ここまで密に打ち合わせをして話し合ったことはなかったので、授業を通して、昔の自分を振り返るいい機会になりました。僕ら、めちゃくちゃ仲悪かったんだなと思いました」と振り返り、佐藤さんも「僕らのしくじりって意外だと思っている人が多いと思います。やっぱり仲良くした方がいいですね(笑い)」とコメントした。

 Abemaビデオでは、「クマムシ」の授業完全版を配信中。「オードリー」の若林正恭さん、「平成ノブシコブシ」の吉村崇さん、「ハライチ」の澤部佑さん、井口綾子さん、今泉佑唯さん、竹達彩奈さんも出演している。

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