Dimensionハイスクール:“超次元革命”アニメは「今まで見たことのない作品に」 声優×2.5次元俳優で相乗効果も

「超次元革命アニメ『Dimensionハイスクール』」に出演する(左から)財木琢磨さん、橋本祥平さん、石井孝英さん、大塚剛央さん、染谷俊之さん
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「超次元革命アニメ『Dimensionハイスクール』」に出演する(左から)財木琢磨さん、橋本祥平さん、石井孝英さん、大塚剛央さん、染谷俊之さん

 10日からTOKYO MXほかで順次放送がスタートする「超次元革命アニメ『Dimensionハイスクール』」。声優と2.5次元ミュージカルなどで活躍する俳優が共演し、アニメパートと実写パートでストーリーが展開する“ハイブリッド”作品だ。一体どんな作品となるのか。声優の石井孝英さん、大塚剛央さん、2.5次元俳優の橋本祥平さん、財木琢磨さん、染谷俊之さんら5人のメインキャストに聞いた。

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 ◇キャスト自身も「体験したことも見たこともない作品」

 「超次元革命アニメ『Dimensionハイスクール』」は、補習中の男子高校生たちがひょんなことから次元(=Dimension)を超えてアニメの世界に飛ばされてしまうことから始まる学園ファンタジー。アニメ「SDガンダムフォース」、特撮ドラマ「ウルトラマンギンガ」などのアベユーイチさんが監督・脚本を担当し、キャラクターデザインは、人気ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」のイラストレーター・Izumiさんが担当する。

 3DCGのアニメパートでは、キャストが声優を務めるのはもちろん、最新のモーションキャプチャー・システムを採用し、キャスト自らがモーションアクターを担当。実写パートも同じキャストが演じる。

 ――この作品への出演が決まった時の率直な感想は?

 財木 モーションキャプチャーもあるし、声も入れるということで、声のお芝居と普通のお芝居が融合した、僕も体験したことも見たこともないような作品なので、すごく興味津々で臨みました。実際に撮影が始まっていろいろ大変な部分もありますし、すごく勉強になります。

 橋本 こういう新しい挑戦をする作品に参加できることが、純粋にうれしかったですね。今はアニメも、2.5次元というジャンルもすごく盛り上がっていて、だからこそこういう作品が決まったのかなと。

 染谷 お話をいただいた時は説明を受けても、いまいちどういうふうにやるのか分からなかったです(笑い)。だから、不安はあったんですけど、僕もそういう作品を見たことがなかったので、面白い作品になるだろうなと、すごくワクワクしました。

 ――キャストの皆さんは泊まり込みで撮影などに臨まれているそうですね。

 財木 一つの部屋にみんなで布団を敷いて泊まっています。同じ宿泊先だと、次の日の撮影に向けてみんなで台本の読み合わせをできる。一人で読むのと、一緒に読み合わせをするのでは、全然覚えも違いますし、テンポもよくなるんです。

 ◇声優×2.5次元俳優で相乗効果

 ――橋本さん、財木さん、染谷さんは普段は舞台などで活躍されています。映像作品と舞台との違いは?

 財木 舞台は生でやっているので、お客さんの反応が直に伝わります。映像とは違うやりがいを感じます。公演数もたくさんあって、その中でお芝居が変わっていくのも楽しい。映像は場面ごとに撮ることが多いので、やり直しがきくとはいっても、難しい点はあります。本当に引き出しをたくさん用意して臨まなければいけない。舞台とはまた違った緊張感がありますね。

 橋本 映像は難しいですね。舞台ではけいこを積んで本番なんですけど、映像はリハをやったら次が本番なので、一発目でちゃんと100点を出せるようにならないといけないと思いました。あとは、もう一回同じシーンを撮るとなった時に同じ動きをしなければいけない。舞台では、その日に生まれたものをやってきたので、それも難しさを感じます。

 ――声優の石井さん、大塚さんは実写パートの演技への挑戦となります。2.5次元俳優の方々との共演はいかがですか。

 石井 普段全身を使ってお芝居をされている方なので、自分のせりふがない時の表情だったり細かい動きだったり、キャラクターになりきってやられているなと。そこは、僕たちは普段声で頑張って表現しているので、(実写パートで)自分が体全部を使ってやるとなると、そういうやり方があるんだと。自分たち声優は、普段顔の表情などは意識していないので、こうやって舞台をやられているんだな、すごいなと思いました。

 大塚 声の出し方も、普段は僕らはデフォルメしたキャラクターのお芝居になることが多いんです。今回は実写ということで、声を含めて体全体を使ったお芝居となると、僕らとしては生っぽくできるかという不安はありまして。そのあたりの自然さはさすが普段やられている方は違うなと思いますね。撮影では、アベ監督から「声だけじゃなくて表情もね」と指摘されることもありました。

 ――今回は、アニメパートと実写パートの一部もアフレコで声を吹き込む形となります。俳優の方々は声優の2人の演技を見ていかがでしたか。

 財木 アフレコの収録で、台本の中の「……」や「?」の埋め方が勉強になることがあって、それは刺激になりました。声の出し方も僕らとは違うのかなと。舞台では、台本の「……」や「?」は表情で埋めるんですけど、声優の2人は吐息などの声で埋めるというか。そういった部分では違いを見つけてすごいなと思いました。

 実写パートも、声優の2人の演技を見ていて初めてとは思わなくて。すごく食らいついて頑張っているんだなと感じました。声優の2人には、正直負けたくない気持ちも絶対どこかにありますし、同時に一緒に上がっていきたいという気持ちもありますね。

 ◇モーションキャプチャーは声優の仕事も変える?

 ――アニメパートは、キャストの皆さんの動きがキャラクターに投影されるモーションキャプチャーの技術が採用されるそうですね。体験していかがでしたか。

 財木 体に機械を付けて、コンピューターでその動きを再現してくれるので、スクリーンで自分の動きを見ながらやっていくんですけど、途中で不具合も起きたりして、すごく難しくて。早く動きすぎると反応しなかったりもするんです。モーションキャプチャーならではの動きも自分で研究しながら、「これぐらいのスピードなら動けるんだな」と、試しながらやっています。

 染谷 あんまり速い動きができないとか縛りがあって、気を使わなければいけないところが多いので、自分の中に取り入れるまでに時間はかかりました。アニメの映像を見ながらできるのですが、すごく精巧に動いていて。髪の毛も動いたりするんです。

 石井 ここまで来たかと思いました。現代すげぇって(笑い)。本当に20~30年後には、声優もマイク前で芝居をするというより、モーションキャプチャーをやりながら芝居をして、アニメの世界観に入りながらやれたりするのかなとか。時代が一歩ずつ進んでいるなと思いました。

 ――作品では、アニメの世界に飛ばされた男子高校生たちが、スフィンクスというキャラクターに出題される謎解きも見どころとなっています。

 石井 難しい謎を多く出されますね。結果的には、キャラクターである彼らが考えてくれるんですけど、僕らも演じながら考えてますし、その答えが正解だった時の達成感があります。また、謎解きによって、キャラクター同士の関係性が深まったり、物語が動き出すので、そういうところを楽しみにしていただきたいです。

 ――視聴者にメッセージをお願いします。

 大塚 (自身が演じる)緑ヶ丘流星は、僕としても頑張っているキャラクターなので、ぜひ注目していただきたいです。この作品は肩の力を抜いて見られるというか、コメディー色もあるので、気楽に見ていただけたらいいなと思っています。

 石井 謎解きもあるので、作品を見る方には頭の体操の時間にしていただけたらと。コミカルな作品なので、何も考えずに楽しんでいただけると思います。

 財木 本当に新しい作品だと思っているので、楽しみにしてほしいです。僕らも頑張って探り探りやっていますし、きっと面白い作品になっていると思います。

 橋本 僕は新しい試みに挑戦させてもらったことがうれしくて。これが成功すれば、またいろいろな道筋ややり方が出てくると思います。お客様も業界の方もいろいろな方に見ていただきたいです。

 染谷 今まで見たことのない作品が出来上がるなと思っています。僕らも今撮影中でどうなるのか想像がついていない部分があるので、出来上がりが楽しみです。過酷な撮影をみんなで乗り越えてすてきな作品が出来上がると思うので、ぜひ楽しみにしておいてほしいです。

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