藤子不二雄(A):“老活”で「1週間に2回ゴルフ」 新作の構想は…

展覧会「藤子不二雄(A)展 -(A)の変コレクション-」のオープニングセレモニーに登場した藤子不二雄(A)さん
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展覧会「藤子不二雄(A)展 -(A)の変コレクション-」のオープニングセレモニーに登場した藤子不二雄(A)さん

 マンガ家の藤子不二雄(A)さんが18日、東京・六本木の「六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー」で行われた自身の原画などを展示する展覧会「藤子不二雄(A)展 -(A)の変コレクション-」のオープニングセレモニーに登場。セレモニー後の会見で「1週間に2回ゴルフをしていて優雅な生活を送っています。“終活”ではなく“老活”といって、老いてもますます元気で生きられるように課している」と話した。

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 新しいマンガのキャラクターの構想も聞かれると「あるんですけど、4年前に病気して連載とかをやめてしまった。4年描かないと面倒くさくなってしまって。マンガは美しい景色を描いてもマンガにならない。必ず人間がでてきて変なことをやるから面白い。人生が楽しくなると思って(ゴルフなど)いろいろなことをしている」とほほ笑んだ。

 また元気の秘訣(ひけつ)を聞かれると「富山県氷見(ひみ)市にある寺の息子だったの。魚や肉を食べたことがなくて、精進料理で育った。スタジオに通うときもお袋のお弁当で、妻にバトンタッチしてからも精進料理を作ってくれて、そのおかげ。石ノ森章太郎さんも60代で亡くなってしまって。(自分は)84歳まで生きていて、申し訳ない」と語った。

 さらに、マンガ家の手塚治虫さんとの思い出を「20歳になって手塚先生のところにあいさつに行ったら、ちょうどお昼時で『うなぎ食べるか』って言われて。うなぎを食べたことがないのに調子よく『大好きです』って(言って出前を)取ってもらった。一口食べたら鼻血がビューッて出た」と振り返り、苦笑いしていた。

 展覧会は、“黒藤子”とも呼ばれる藤子さんの作品の奇妙な世界を「変コレクション」と題して展示する。藤子さんの等身大フィギュア、人気作「笑ゥせぇるすまん」に登場する「Bar 魔の巣」をイメージしたスペースのほか、同作や「忍者ハットリくん」「怪物くん」「プロゴルファー猿」などの原画や立体物などが楽しめる。19日から2019年1月6日まで。

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