俳優の内野聖陽さんが4日、テレビ東京の天王洲スタジオ(東京都品川区)で行われた主演ドラマ「日経ドラマスペシャル『琥珀の夢』」(同局系)の会見に、共演の檀れいさん、西田敏行さんらとともに登場した。サントリー創業者・鳥井信治郎の人生を描くドラマで、鳥井をモデルにした主人公・鳴江萬治郎を演じた内野さんは「こんなにも密度の濃い作品を……明治から始まって大正、昭和にわたる激動の時代を生きた男の話を、素晴らしいキャストの方々とご一緒できて、現場は本当に充実感であふれていました」と振り返った。
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内野さんは、撮影時のエピソードを聞かれると「西田さんとの共演シーンで、西田さんが遊ばれるんです。萬治郎がワイン作りに成功して、これからウイスキーを始めたいと師匠に言いに行くシーンで『やめなはれ』と言われて、『やってみなきゃできるかできへんか分かりゃしまへん やろ!』と食いつくんです。その時に西田さんが遊ばれてきて。(アドリブで)『絶対俺のこと年取ったと思ってるやろ!』と。そこで笑いをこらえるのが大変だったんですけど……。遊んでいただいてありがとうございます(笑い)」と語った。
萬治郎の妻・サトを演じた檀さんは「内野さんが西田さんに遊ばれたとおっしゃっていたんですけど、私は内野さんに遊ばれました(笑い)」と“暴露”。「台本にはないことをされるので……新婚時代にきつねうどんを作って夜中の夜食でもというシーンがあるんですけど、突然私に食べさせようとするんです。何も言わないで突然されるので、私の中で“恥ずかしい”しかなくて!」と明かしつつ、「でも、そういう内野さんがいろいろな形でお芝居を広げてくださったので、とても深みがでましたし、それはいろいろな部分で助けられたなと思っています」と語った。
ドラマは伊集院静さんの長編小説「琥珀の夢 小説 鳥井信治郎」(集英社)が原作。明治12(1879)年、大阪船場の釣鐘町の一角で、米穀問屋「鳴江商店」を営む父・義兵衛と母・ちよの次男として生まれた鳴江萬治郎が主人公。13歳で薬種商を営む「小南理助商店」の丁稚(でっち)奉公に出た萬治郎は、そこで洋酒と出合い、店主の理助とともに葡萄(ぶどう)酒の開発に関わることになった。数年後、20歳になった萬治郎は洋酒の商いを始めようと思い立ち、兄・千恵蔵から贈られた軍資金を手に神戸へ向かう……というストーリー。5日午後9時放送。
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