“革命戦士”の異名を持つプロレスラーの長州力さんが、俳優の鈴木亮平さんが主演を務めるNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」に、長州藩士の来島又兵衛役で出演することが2日、分かった。初の大河ドラマで、22日放送の第27回で描かれる「禁門の変」に登場する長州力さんは「正直に言って、僕には無理だろうと思いました。長いせりふもあり、かなり悩みましたが、この年齢でやったことがないことをやってみようかなと思い、演じてみようと思いました」と明かしている。
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来島又兵衛は、長州藩の過激な尊王攘夷(じょうい)派を率いて遊撃隊を組織した豪傑。「八月十八日の政変」で朝敵とされた長州藩の復権と失地回復のため、京への進軍を藩内で猛烈に主張し、「禁門の変」を引き起こし、長州軍の総督として、西郷吉之助(鈴木さん)率いる薩摩軍と対決する。
長州力さんは「来島又兵衛は暴れん坊というイメージがあり、叫ぶせりふが多かったので、できたのかなと思います。ただ、大声を出して練習できる場所がなく、お風呂場で夜な夜な練習をしました。地元・山口の方言を言いますが、難しかったです」とコメント。
さらに「戦いのシーンは、殺陣の人に動きを合わせてもらいましたが、鎧(よろい)がとても重くて、昔の人はこんな重い鎧で戦ったのかと驚きました。演技の中で『ラリアットをしてください』と言われ、そんなことまでして良いのかと驚きましたが、そんなに緊張しなくていいのかと思いました。どのようにドラマを撮影しているのか興味があったので、こうやっ てドラマを作っているのかと、とても勉強になりました」と振り返っている。
制作統括の櫻井賢さんは「長州藩ゆかりの山口県のご出身で『革命戦士』とうたわれたプロレス界のレジェンド・長州力さんを、来島又兵衛役にお迎えすることは私どもの夢でした」といい、「夢がかない、薩摩軍に迫る存在感あふれる来島又兵衛の戦闘シーンが撮影できました。皆さまお見逃しなく!」とアピールしている。
「西郷どん」は、明治維新150年となる2018年放送の大河ドラマ57作目。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(吉之助)の愚直な姿にカリスマ藩主・島津斉彬が目を留め、斉彬の密命を担い、西郷は江戸へ京都へと奔走する。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒。やがて明治維新を成し遂げていく……という内容。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。
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