サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会の1次リーグH組で、日本の第3戦が28日に行われる。格上のコロンビアを撃破し、強豪セネガルに2度追い付いて引き分け、世界から注目を集める日本。しかし最後の相手はFIFAランキング8位(日本は61位)のポーランドだ。サッカーもサッカーゲームも大好きなおじさんゲーマーがエレクトロニック・アーツ(EA)の公式ゲーム「FIFA 18」(PS4)でシミュレートした。(選手名敬称略)
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日本のスターティングメンバーは、実際のセネガル戦に合わせた。GKが川島永嗣。DFは右サイドから酒井宏樹、昌子源、吉田麻也、長友佑都。MFは長谷部誠と柴崎岳を中盤の底に、原口元気が右サイド、香川真司がトップ下、乾貴士が左サイド。FWは大迫勇也のワントップだ。試合の操作は、公平を期すためコンピューター任せにした。なおゲーム中にあるチーム力は、日本がATT(攻撃)76、MF(中盤)78、DEF(守備)73に対し、ポーランドは83、78、77とすべて日本を上回る。データ的にはコロンビア以上の相手。注目選手は、正確なシュート能力を持つエースのレバンドフスキだ。
試合開始から予想通り、ポーランドが主導権を握る。前半13分に見事なパス攻撃からゴール前で決定的チャンスを作り、その後もシュートを打ち続けて日本ゴールを脅かす。日本は大迫や香川に激しいマークが付き、シュートにすら持ち込めない。ところが前半41分に相手DFのクリアミスを拾った香川が素早くドリブルでペナルティーエリア内に持ち込み、大迫にラストパスを送る。大迫のシュートはゴールネットを揺らし、日本が最初のビッグチャンスをものにして先制した。
後半、日本は右サイドに本田圭佑を投入すると、ポーランドの攻撃を押し返す形になるが、チャンスはお互いに作れない状況になる。だが後半21分、自力で勝るポーランドはパスワークで日本の守備陣を正面から切り崩し、レバンドフスキのラストパスを相手FWが決めて同点に追い付く。
そのまま試合終了かと思ったアディショナルタイムに、日本に2度目のビッグチャンスが訪れる。昌子のロングパスを前線にいた香川がヘディングで武藤嘉紀(途中交代)につなぎ、ワンツーパスの形に。敵のDFラインを突破した香川が、GKと一対一になる。だが香川は横にいた武藤にラストパスを出し、武藤のシュートは敵のGKに防がれてしまう。そのままタイムアップ。1対1で終了となった。
この後、コロンビア戦とセネガル戦同様に4回シミュレーションをすると2分け2敗で、一度も勝てなかった。冷静に考えるとゲームでは3チーム計15戦やって一度も勝てていない計算だ。おじさんが「1回ぐらい勝てばいいのに……」とつぶやくと、編集部のメンバーの一人が「格上だから簡単にはいかないよね」と冷静に指摘していた。日本代表は、最低でも引き分けをもぎ取って、決勝トーナメント進出を果たしてほしい。
「FIFA 18」は、EAが制作した本格派のサッカーゲーム。W杯に出場したチームや選手はもちろん、公式球、12のスタジアム、トロフィーまでも再現するなど、本物そっくりの演出でW杯が楽しめる。
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