ダンダダン
第5話「タマはどこじゃんよ」
10月31日(木)放送分
東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、過去最多の241社が出展したアニメ展示会「AnimeJapan(アニメジャパン)2018」。アニメ会社だけでなくゲーム会社がブースを構えてスマホゲームが目立つなど、アニメとスマホゲームとの融合が進んでいる。
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アニメジャパンと「アニメ」の名前は付いているが、存在感を示したのはゲームだ。アニプレックスの人気スマホゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」は、ソニーと共同で特別協賛し、最大級の規模で出展。バンダイナムコグループのブースでも、スマホゲーム「レイヤードストーリーズ ゼロ」をアピールするため、人気コスプレーヤーのえなこさんを起用するなど力を入れた。スマホゲーム会社の「KLab」も自社の名前を前面に押し出す形で大規模なブースを構えた。中小規模のブースでもスマホゲームが目についた。
ゲームとの融合が進んだのは、双方の目的が一致しているためだ。高収益のスマホゲームは、まず利用者を増やすのが至上命題となるため、プロモーションに注力。その“延長”としてアニメを制作する流れになっている。FGOの大ヒットも、アニメ制作サイドがスマホゲームに期待を寄せる結果になっている。
収益アップに熱心な背景には、アニメの制作費アップがある。現在の制作費は1話あたり1500万~1700万円で、どの関係者も「ここ数年アップしている。上昇傾向にある」と口をそろえる。ある関係者は「アニメ制作現場のブラックな環境が明らかになり、国が進める『働き方改革』も加わって、業界の労働条件が改善傾向にあることも制作費アップにつながっていると思う」と明かす。
だがアニメの“値上げ”にもかかわらず、アニメの企画は飽和状態だという。別のアニメ会社社員は「アニメがもうかると思って、業界に参入しようとする人はいまだにいる。新スタジオができても、独立しているだけで業界全体でアニメーターとして働く人の数が増えているわけではない」と指摘する。
そんな中で各社がスマホゲームと同様に期待を寄せるのが、動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」や、アマゾンの会員向け映像配信サービス「プライム・ビデオ」。単純な収益増に加え、世界的に配信できるのも魅力だ。しかし「頼りすぎて独占状態になったときに(値下げ交渉など)何が起きるか分からない」と警戒感を示す関係者も少なくない。
ネット配信に警戒感がある中で、アニメ制作側にとってスマホゲームの持つ潤沢な資金、ヒットしたときのリターンは魅力的だ。ある関係者は「難しいのは承知で、アニメ化を前提にしたスマホゲームの企画も増えるだろう」と話し、別の関係者は「アニメジャパンは今後、単純にアニメのイベントというより、ゲームなどを含めたコンテンツの紹介という側面が強くなるのでは」と話している。
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