注目映画紹介:「劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ」総監督は河森正治 テレビ版に新カット&新曲追加で再構成

「劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ」の一場面 (C)2017 ビックウエスト/劇場版マクロスデルタ製作委員会
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「劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ」の一場面 (C)2017 ビックウエスト/劇場版マクロスデルタ製作委員会

 映画「劇場版マクロスΔ(デルタ) 激情のワルキューレ」(安田賢司監督)が9日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。「マクロスΔ」は、2016年に放送された人気アニメ「超時空要塞マクロス」シリーズの1作。2067年、人間が凶暴化する奇病「ヴァールシンドローム」が猛威を振るう銀河辺境の地を舞台に、その病を歌で鎮められる戦術音楽ユニット「ワルキューレ」や、「風の王国」の可変戦闘機部隊「空中騎士団」の活躍を描いている。

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 銀河系外縁のブリージンガル球状星団では、ヴァールシンドロームが猛威を振るっていた。その対抗手段として、歌で症状を沈静化できる「ワルキューレ」が結成され、星々でライブ活動をしていた。同時期に「空中騎士団」が活動を始め……というストーリー。内田雄馬さん、鈴木みのりさん、瀬戸麻沙美さん、小清水亜美さんらが声優として出演し、「マクロスF」シリーズの河森正治さんが総監督を務めている。

 全26話のテレビシリーズを再構成しているのに、新作を見ているかのような感動があった。新たなディティールによるメカや戦闘シーンの新カットの追加、大幅なシーンの描き直しがされているほか、物語に登場する音楽ユニット「ワルキューレ」の新曲も披露されていて、力の入れ具合に驚かされた。

 ワルキューレが複数の星を巡るスケール感あふれるストーリーも心地良く、過去シリーズとは少し趣の異なるバルキリーのデザインも洗練されていてカッコいい。年月と共に広がり続けるマクロスワールドの“今”スケール感をひしひしと感じた。(遠藤政樹/フリーライター)

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