NHKは14日、2018年秋の連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」の制作発表会見を大阪放送局(大阪市中央区)で開いた。会見後、制作統括の真鍋斎(まなべ・いつき)チーフ・プロデューサー(CP)が取材に応じ、想定しているヒロイン役について「20歳を超えていて、30歳ぐらいまで」と明かした。劇中では「18、19歳から50歳過ぎまでを描くつもり」といい、選出方法は「オーディション、キャスティングの両方を見据えて検討している」とした。
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朝ドラのヒロインを演じる女優は、通常、10代後半~20代半ばが多く真鍋CPは「いつもですと30歳はかなり上ですが(今回の)射程としては(あり)」といい、「朝ドラですので、もちろん笑顔がすてき、爽やかな方を求めますが、(物語上)旦那さんや母親と、お茶の間で会話をしているだけで楽しいという朝ドラにしたいので、お芝居の力を重視したい」と語った。
ドラマは、インスタントラーメンをこの世に生み出した実業家・安藤百福(ももふく)さんとその妻・仁子(まさこ)さんの半生をモデルに、戦前から高度経済成長時代にかけての大阪を懸命に生き抜く夫婦の成功物語。仁子さんを中心にしたホームドラマで、会社の物語を縦軸に据えながらも、仁子さんについての資料が残っていないことから、関係者に取材を重ね、キャラクターや人間関係などは、ほぼオリジナルで描くことになるという。ドラマ「海猿」や「ガリレオ」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」などを手がけた福田靖さんが脚本を手がける。
真鍋CPは、取材で実際の仁子さんについて「水泳がとても得意だったとお聞きしている」といい、「朝から水着姿というのもどうかと思うので、場面として(登場するか)は分かりませんが、海辺にしばらく暮らす設定もあり、そんなとき(水泳が得意という)描写もあるのかなと思う」とイメージを語った。
この日の会見には福田さんも出席。脚本は「(まだ)1ページも書いていません」と言いながらも、ヒロイン像について「夫を支え、お母さんとの間に立って究極のマネジメント能力を発揮していく女性が最初に思い浮かんだ。明るい、前向き、よき友達や相談者を持っていることなどイメージが広がる。青年実業家と結婚して幸せになるはずの女性がそうじゃないということに気づき、自分で頑張らねばと思い、だんだんたくましくなっていく女性像を作りたい」と話した。
放送は18年10月1日から19年3月30日まで全151回を予定している。
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