杉田祐一:松岡修造、錦織圭に続く快挙達成で絶好調 ウィンブルドンは「僕の原点」

「ウィンブルドンテニス」第2日に登場する杉田祐一選手 (C)Getty Images
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「ウィンブルドンテニス」第2日に登場する杉田祐一選手 (C)Getty Images

 3日(現地時間)から英国ロンドンで行われているテニスの4大大会(グランドスラム)の一つ、ウィンブルドンテニス。大会第2日には、先日トルコのアンタルヤ・オープンでツアー初優勝した杉田祐一選手が登場する。松岡修造さん、錦織圭選手に続き、日本人男子としては3人目となるツアー優勝で、ランキングも自身最高となる44位まで上がるなど、絶好調で今大会に臨む杉田選手。ブライデン・クライン選手(英国)と対戦する男子シングルス1回戦に向けて、意気込みなどを聞いた。

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 ――ATPツアーに優勝してどんな気持ちですか。

 日本人史上3人目ということでうれしいですね。本当に優勝が決まった瞬間は、暑さもそうですが、ほっとしてうれしい気持ちがこみ上げて来ています。

 ――杉田選手の何が進化したのでしょうか。

 精神的に本当に安定しているというか、ピンチで攻めたてられても下を向かずに常に淡々とプレーできるようになっているというのは、非常に強みであるかなと思います。ツアートーナメントは、(1試合だけ)良くても次の試合が悪かったらそこで終わってしまいますし、平均的に(自身の)パフォーマンスを出すというのが非常に大事です。そういった面でここ最近は非常に安定して、特にグラス(芝)コートでは成績を出すことができているので、そこは評価できるポイントの一つかと思っています。

 ――(アンタルヤ・オープンの)決勝ではタイブレークになって、見ているほうもドキドキしましたが、落ち着いてプレーできましたか。

 正直、暑すぎて意識が朦朧(もうろう)としていた部分もあるのですが、やっぱり劣勢に立たされても必ず挽回できるという状況に自分をもっていっていたので、最後まで本当に冷静にプレーできて、タイブレークも2-4だったと思うのですが、そこから挽回できたので、ここ数カ月で渾身(こんしん)の試合だったかなと思っています。

 ――芝でプレーする上で何を強みにやっていますか。

 間違いなくフットワークが強みになってくると思います。皆さん動きづらそうにしていますが、僕自身はフィットしていて動きやすいですし、自分のプレースタイル的にも攻撃がうまいところ芝にフィットして、相手を追い込みやすいサーフィスになっていると思うので、アドバンテージのあるコートだなと今大会、本当に思いました。

 ――ウィンブルドンに対する思いはどんなものがありますか。

 本当に一番思い入れのある大会で、何度もチャレンジした予選の中で初めて突破したのがこのウィンブルドンです。ここは僕の原点でもあって、この大会にいい形で入れているということが本当にうれしいことです。本当に精いっぱい頑張りたいという気持ちと、何よりこの大会を楽しむことがこの大会に対する最大の恩返しだと思っているので、僕自身楽しんでいい結果を出していい試合をしたいなと思っています。

 ――1回戦の相手となるワイルドカードのブライデン・クライン選手はよくご存じですか。

 もちろんです。ダブルスもよく組んでいまして、今年も組んでいますし、非常によく知っている選手です。お互い知った中での対戦になると思うので、難しい試合にはなるかなと思いますが、ベストを尽くしたいなと思います。

――ウィンブルドンへの意気込みをお願いします。

 一戦一戦だと思っているので、どの試合も楽しみたいですし、どの試合にもベストを尽くしたいというのが本当に一番ですね。結果を求めることは選手としても求められることですが、本当にこの大会はエンジョイしたいなというのが本当の気持ちなので、一試合一試合頑張りたいなと思っています。

 *……WOWOWでは大会の模様を16日の最終日まで連日生中継する(9日は除く)。WOWOWライブで4日午後7時半から、男子シングルス1回戦ミカエル・ククシュキン選手(カザフスタン)対ダニエル太郎選手(日本)、女子シングルス1回戦デニサ・アレルトバ選手(チェコ)対尾崎里紗選手(日本)、男子シングルス1回戦杉田祐一選手(日本)対ブライデン・クライン選手(英国)を放送予定。

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