「借りぐらしのアリエッティ」などで知られる米林宏昌監督の新作劇場版アニメ「メアリと魔女の花」のスペシャルトークイベントが22日、東京都内で開かれた。宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、高畑勲監督に完成報告に行ったことを明かした西村義明プロデューサーは、「宮崎さんは見てくれなかった。『俺は見ない』と。でも『よく頑張った』とねぎらいの言葉はもらった」と明かした。
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西村プロデューサーは「(映画の)制作スケジュールが遅れに遅れていたものですから、(宮崎監督が)『本当にできるのか、どうなのか』と心配してくださった」と話した。
また、鈴木プロデューサーからは、「よく頑張った。ジブリの呪縛から解き放たれると、お前らもこういう映画を作るのか。素直にのびのびといい作品を作るね」とねぎらわれたという。「そもそもファンタジー映画が嫌い」という高畑監督からも「好感の持てる映画です」と好評だったというが、西村プロデューサーは「『ただ私が好感を持つということは、この映画の成功は危ういんじゃないか』と言っていましたけど」とも明かして観客を笑わせた。
「メアリと魔女の花」は、英国の女流作家メアリー・スチュアートさんが1971年に出版した児童文学「The Little Broomstick」が原作。赤毛にそばかすの平凡な11歳の少女メアリが、森で7年に1度しか咲かない不思議な花「夜間飛行」を見つけて一夜限りの不思議な力を手に入れ、雲海にある魔法世界の最高学府への入学を許可されるが、メアリの一つのうそが大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こす……というストーリー。7月8日に公開される。
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