神山健治監督:初のオリジナル長編アニメ公開 「ひるね姫」に込めた娘への“思い”も

劇場版アニメ「ひるね姫~知らないワタシの物語~」の初日舞台あいさつに登場した神山健治監督
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劇場版アニメ「ひるね姫~知らないワタシの物語~」の初日舞台あいさつに登場した神山健治監督

 アニメ「東のエデン」「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S.A.C.)」などで知られる神山健治監督が18日、東京都内で新作劇場版アニメ「ひるね姫~知らないワタシの物語~」の公開初日舞台あいさつに登場。オリジナルストーリーの長編アニメに初めて挑んだ神山監督は「4年もかけて制作したので、(いろいろと)考察しながら見てほしい気持ちがありますが、とりあえずはキャラクターに感情を乗せて楽しんでもらえたら」と笑顔であいさつした。

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 「ひるね姫」は、2020年の岡山県倉敷市を舞台に、父親と暮らす女子高生・森川ココネの家族の絆などを描く物語で、ココネの父・モモタローが逮捕されてしまい、居眠りばかりしてしまうココネの不思議な夢が、その謎を解くカギとなる。舞台あいさつには神山監督のほか、主演の高畑充希さん、満島真之介さん、前野朋哉さん、高橋英樹さん、江口洋介さんも出席した。

 神山監督は、高畑さんが歌う主題歌「デイ・ドリーム・ビリーバー」について「ただの主題歌でなく映画をしめるダイアローグなんだという気持ちで、高畑さんにどうしても歌っていただきたくてオファーをした。レコーディングのときにうれしすぎて、ほわんとなっちゃうぐらい、すてきな歌にしていただいた」と明かすと、高畑さんは「レコーデイングのときに、監督がほわんとしていたので、(歌の出来が)大丈夫だったかなって腑(ふ)に落ちないまま帰宅した。今、(本音を聞けて)うれしい」と胸をなでおろしていた。

 また、神山監督は「映画でこういうことはやるべきではないのですが、実は娘にだけ分かる(メッセージを入れた)」と告白。「娘が水色のランドセルがほしいと言っていたことがあって、(劇中に)水色のランドセルが登場する。スタッフから『なんで水色なんですか』とつっこまれたが『いいんじゃない』みたいな感じでごまかしていた。完成披露試写会で映画を見た娘は『ランドセル水色だったね』って。喜んでくれたみたい」と笑顔で話していた。

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