日本テレビ:久々のゴールデン2桁改編 3年連続視聴率3冠王も攻めの姿勢

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 日本テレビは20日、東京・汐留の同局で、17年4月の改編説明会を開き、全日帯(午前6時~深夜0時)5.5%、ゴールデン帯(午後7~10時)15.6%、プライム帯(午後7~11時)20.6%という改編率を発表した。2014年~16年で3年連続の視聴率3冠王(全日、ゴールデン、プライム)を獲得している同局だが、前年同期の全日5.8%、ゴールデン9.8%、プライム13.1%と比べて大きな変更となった。

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 福士睦・編成部長は「近年の中では大幅な改編。『視聴率を取っているからいい』という考えではなく、新しいことやっていかないといけない。時間の奪い合いがテレビ以外でも激しく、スマートフォンなどのさまざまなソフトとの戦いもある。いろいろな分析を細かくした上での決定だ」と話した。

 まず、月曜日午後8時54分のミニ枠を廃止。「有吉ゼミ」が午後7時~8時、「世界まる見え!テレビ特捜部」が午後8時~午後9時の枠拡大となる。「人生が変わる1分間の深イイ話」(午後9時~)と直結させて、月曜日のゴールデンタイムの強化を目指す。

 続いて、火曜日午後9時に「ザ!世界仰天ニュース」(現在は水曜午後9時)を配置、水曜日午後9時には「今夜くらべてみました」(同火曜午後11時59分)が“昇格”する。「今夜くらべてみました」は女性層に強いとの分析が出ており、同じく女性の支持を集めている水曜午後10時ドラマへの視聴者誘導を図る。

 そして土曜日午後9時に「嵐にしやがれ」、午後10時に「土曜ドラマ」を配置する。番組の入れ替えについて、福士睦部長は「(土曜日午後9時のドラマ枠が動くのは)29年ぶりで、大きい改編なので本当に細かい分析した。そして、全体でプラスになる判断をして決めた。土曜ドラマのコンセプトである『家族で楽しめる』部分は外さず、もう少し大人も見られるようにしたい。テレビを見るのがイベントになるような痛快な王道エンターテインメントを目指す」と説明した。

 16年にMBS・TBS系で放送されたテレビアニメの“移籍”となる「僕のヒーローアカデミア」新シリーズ(土曜午後5時半放送)について、読売テレビの永井幸治プロデューサーは「(原作の)週刊少年ジャンプで今一番勢いがある作品で、名探偵コナン(土曜午後6時放送)と並べることで、土曜日夕方のアニメの勢いを盛り上げたい。今年一番のテレビアニメになると思うし、時間と労力をつぎ込んでいる」と自信を見せた。

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