この世界の片隅に:劇場版ヒットで原作マンガも人気 2カ月で40万部上積みミリオン目前 

こうの史代さんのマンガ「この世界の片隅に」上巻
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こうの史代さんのマンガ「この世界の片隅に」上巻

 劇場版アニメが異例のヒットを記録している、こうの史代さんのマンガ「この世界の片隅に」のコミックス発行部数が、年内に90万部を突破することが明らかになった。公開から2カ月で40万部を積む計算で、年明けにはミリオンに達する勢いだ。

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 発売元の双葉社によると、11月12日の劇場版アニメの公開直前までに50万部だったが、11月で3回、さらに12月で計4回の重版をかける。関係者は「紙が足りない状況で、社内でもマンガが手に入らず困っているほど」とうれしい悲鳴を上げている。

 「この世界の片隅に」は、マンガ誌「漫画アクション」で連載され、2009年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞したマンガで、コミックスは3巻構成となっている。戦時中、広島・呉に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争の激化によって崩れていく様子が描かれた。

 劇場版は、女優ののんさん(能年玲奈から改名)がすずの声優を務めており、11月12日に63館という小規模公開でスタートしたものの、興行収入は4億5000万円を超え、観客動員も22万人を突破するなど、小規模公開の作品としては異例のヒットを記録している。 

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