MD松尾のヒット解析:「GO」効果でポケモンが前作超えのロケットスタート

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 「ポケットモンスター サン・ムーン」(3DS、ポケモン)が期待通りのワンツーを決めました。わずかに「サン」が上回っている感じですが、従来作と比べるとほとんど差がないレベル。2本セットの「ダブルパック」を含めるとトップ3を独占したことになります。

 「オメガルビー・アルファサファイア」の140%以上、完全新作としては前作にあたる「XY」と比べても110%以上という絶好調ぶりで、これはやはり大ブームとなった「ポケモンGO」の効果が大きかったということでしょう。新規ユーザーも続々と入ってきている印象で、週末にかけても大きく売り上げを伸ばしましたし、3DS本体の売り上げも前週の約5倍とハードの販売にも大きく貢献しています。

 ◇今週の動き

 「ポケットモンスター サン・ムーン」の王座は揺るがないでしょう。続くのは、Vita版、PS4版の順で「SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス」(PS4・Vita、バンダイナムコエンターテインメント)でしょう。

◇ランキングは次の通り(14~20日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ポケットモンスター サン(3DS)

2位 ポケットモンスター ムーン(3DS)

3位 ポケットモンスター サン・ムーン ダブルパック(3DS)

4位 フェイト/エクステラ(PS4)

5位 The Elder Scrolls V:Skyrim SPECIALEDITIONバトルフィールド1(PS4)

6位 コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア(PS4)

7位 バトルフィールド1(PS4)

8位 ドラゴンボール ゼノバース2(PS4)

9位 フェイト/エクステラ(Vita)

10位 ソードアート・オンライン-ホロウ・リアリゼーション-(Vita)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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