ソニー・ミュージックエンタテインメントと言語理解研究所(徳島市)は4日、人工知能(AI)を活用して架空のキャラクターとの会話をする「PROJECT Samantha(プロジェクト・サマンサ)」のベータテストをSNSサービス「pixiv(ピクシブ)」で4日から始めた。人気コンテンツ「罵倒(ばとう)少女」の美少女キャラクター・素子(もとこ)に、チャットで会話をすると、内容に応じてののしられる。
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「罵倒少女」は、村上隆さんのマネジメント会社「カイカイキキ」(東京都港区)に所属するクリエーターmebaeさんが手掛けた人気コンテンツ。ツイッター上で、ショートカットの美少女に「きもっ」「何見てんだ豚(ぶた)」など多彩なせりふとイラストが投稿されて話題となった。
プロジェクト・サマンサに搭載したAIは、言語理解研究所が開発。数百億パターンの感情などを記憶した「大規模知識」と、言語を理解する「エンジン群」で構成されている。過去の会話内容を記憶しており、ユーザーの意図を推論したり、対話の状況から感情が変化する。関係者によると他のキャラクターでも応用が利くという。プロジェクトの正式サービスは2017年の予定。
今回のベータテストでの素子は、声は人気声優の井上麻里奈さんが担当する。参加者がテキストを打ち込むと、その内容に応じてテキストで返答したり、音声によるチャットや絵(巨大スタンプ)で返信することもある。15日まで。
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