TBSの武田信二社長は27日、東京・赤坂の同局で定例会見を行い、人気グループ「嵐」の松本潤さんが主演を務めるTBSの日曜劇場（毎週日曜午後9時～）「99．9－刑事専門弁護士－」の視聴率が好調なことについて「見ていて面白い」と感想を述べると、第2話の平均視聴率が今期の民放連ドラ最高となった初回の15．5％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を大きく上回る19．1％（同）を記録したことについて「うれしい限りで大いに期待している。若年層はもとよりすべての層から支持されていて、これは素晴らしいこと」と満足そうな表情を見せた。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　第2話の視聴率が上昇したことについては「高い数字をいただいた。（見逃し配信の）Tver（ティーバー）の影響もあるんじゃないか」と推測し、初回をティーバーで視聴した層による第2話のリアルタイム視聴が数字につながったと分析。さらに武田社長は「もしそうならば非常にいい傾向」とさらなる視聴者獲得に期待を寄せていた。

　また武田社長はスタートから半年が経過した「Tver」について手応えを聞かれると、アプリのダウンロード（DL）数が当初目標だった50万DLを大きく上回る約230万DLに達していることを明かした上で、「（「99．9－刑事専門弁護士－」のように）リアルタイム視聴に還元していくというのもありますし、あとはテレビを持たない若者向けへの位置づけというのもある。完全ではないが目標を達成していると手応えを感じているし、これはまだまだ伸びていくだろう」と語った。

　同ドラマは今月17日にスタートし、初回は今期の民放連ドラ最高となる平均視聴率15．5％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録。24日放送の第2話は、松本さんと同じジャニーズ事務所に所属する俳優・風間俊介さんがゲスト出演。同い年でもある松本さんと風間さんの初共演も話題で、19．1％と大幅アップし、早くも20％の大台に迫る勢いを見せた。

　ドラマは、有罪率99．9％という刑事弁護の世界を舞台に、逆転不可能な状況の中、残された0．1％の可能性にこだわって事実を追求しようとする刑事専門弁護士たちの活躍を描く。松本さんが超型破りな若手弁護士・深山大翔を演じ、主人公とチームを組む弁護士・佐田篤弘を香川照之さん、立花彩乃を榮倉奈々さんが演じている。

　第2話では、口論となった相手の男をもみ合いの末にナイフで殺害してしまった山下 （風間さん）の弁護を担当することになった深山 （松本さん） 。山下は、たまたま立ち寄った居酒屋で酒に酔い大騒ぎをする木内 （岡山天音さん）という男を注意すると外に連れ出され、そこで逆上しナイフを出してきた木内をもみ合った末に奪ったナイフで殺害してしまったと明かす。当然、山下は正当防衛を主張するが、深山はその証言に違和感を覚え、自分なりの捜査を始める……という内容だった。

　「99．9－刑事専門弁護士－」は毎週日曜午後9時に放送。